韓国と日本の音楽シーンで活躍した歌手、桂銀淑(ケイ・ウンスク)が10年ぶりに韓国のステージに立った。
桂銀淑は11日に放送された韓国の放送局「MBN」の音楽バラエティ番組『日韓トップテンショー』に出演した。
オープニングステージを飾った桂銀淑は1988年に初出場したNHK『紅白歌合戦』で歌った「すずめの涙」を選曲した。ステージが終わった後、桂銀淑は感極まった様子で「(今日のステージは)感慨深く、非常に嬉しい」とし、「美しくてフレッシュなたくさんの後輩を育てていただいて、心から感謝する」と感想を述べた。
桂銀淑は18歳で日本に渡り、デビューから6年後には「演歌の女王」と呼ばれるほどの人気を得て、元祖韓流スターとなった。大ヒット歌手しか出場できない「夢の舞台」である大晦日の「紅白歌合戦」に1988年から7年連続で出演するほど、人気を享受した。
桂銀淑は日本での活動時、日本語が不慣れで辛かった時期を振り返り、「当時はたくさん泣いた。歌の発音に誤りがあるのは大変浅はかなことだと言われ、歌詞の一つ一つについて3時間、6時間と泣きながら悩んだこともある」と語った。
『日韓トップテンショー』は、日本の演歌や韓国のトロット、J-POP、K-POPまで隠れた名曲を両国を代表する実力派歌手たちが熱唱し、熾烈なバトルを繰り広げる音楽バラエティ番組だ。
一方、 桂銀淑は2007年11月に覚せい剤取締法違反(所持)の容疑で現行犯逮捕され、その後、東京地裁の即決裁判で懲役1年6ヶ月、執行猶予3年を言い渡されている。2008年にはビザの延長が許可されず日本から国外退去処分となっている。