元祖「悪童」クリス・ブラウン
過去の因縁が原因か?観客をバックステージに呼び集団暴行
2009年には当時の恋人リアーナを激しく暴行し逮捕
22日(現地時間)、エンターテイメント情報専門メディア「Variety」によると、デビュー当時から「悪童」のイメージで知られる歌手クリス・ブラウンが、19日に開催された自身のコンサート「11:11」ツアーのバックステージに観客4人を呼び出し暴行したとして、5,000万ドル(約77億円)の訴訟を起こされたという。
被害者たちは、テキサス州ハリス郡でクリス・ブラウンと彼のコンサートプロモーターを相手に訴訟を提起した。4人の原告は、賠償金に加え、クリスブラウンならびにプロモーターに対する一次的な接近禁止命令を求めている。
Varietyが入手した告訴状によると、19日、テキサス州フォートワースのディッキーズ・アリーナで行われた「11:11」ツアーの公演が終了した後、クリス・ブラウンと彼のスタッフが原告たちを激しく暴行したという。
4人の原告は公演終了後、バックステージに呼ばれ、予定より30分遅れて現れたクリス・ブラウンと対面した。その時、1人がクリス・ブラウンに近づき公演の成功を祝う言葉をかけたが、クリス・ブラウンの側近の1人がクリス・ブラウンに、以前に両者の間に葛藤があったことを伝えた。すると、クリス・ブラウンは「何があったか俺は全部覚えている」と言い、10名ほどのスタッフとともに上半身を殴ったり、椅子を頭で叩いたりするなどの暴行を行ってきたという。
その様子を見た他の被告たちは逃亡しようと試みたが、スタッフに阻まれ、クリス・ブラウンがスタッフに暴行を指示し、結局、全員が負傷して治療を受けているという
原告の弁護士は「このような経験はあらゆる人にとってあってはないことだ」と述べ、「私たちは彼らの暴力的な行為に対し、法律が許容する最大限の損害賠償を請求する」と語った。
クリス・ブラウンは過去にも暴力行為で数々の問題を起こしている。2009年には当時交際していた歌手リアーナを暴行した容疑で逮捕され、3年後にはニューヨークのナイトクラブでラッパーのドレイクと乱闘騒ぎを起こしたことがある。2016年には元マネージャーが暴行の疑いで彼を訴え、その翌年には元恋人カルーシェ・トランが脅迫や過去のDVを理由に彼に対して、5年間の接近禁止命令を裁判所に求め認められた。