極端な食事療法によるダイエットは、暴食を引き起こし、かえって健康を損なうリスクがある。
アメリカの日刊紙「ニューヨーク・ポスト」は26日(現地時間)、ジョージア州で活動しているリゾフィットネスコーチのジェナ・リゾの言葉を引用し、体重管理をしている人々のために食事についての情報を公開した。
リゾは「私はケトジェニックダイエット、間欠的断食、カロリー制限ダイエットなど、全世界のあらゆるダイエットを試してみた」と語り、「極端な食事をするダイエットでは、平日はこの食事を守ることができたが、金曜日には暴食してしまった」と明かした。
彼女は「暴食の際には基本的に料理を二品頼み、ピザ一枚とアイスクリーム一つを全て食べた。文字通り、非常に大きな身体的苦痛を経験するほど食べ続けた」と伝えた。
暴食を続けるたびにリゾは「私の脳は食べる量が制限されていると考え、食べられるときにはできるだけ多く食べなければならないと指示しているようだった」と述べた。
このような極端な食事が長期的にはダイエットだけでなく健康にも悪影響を及ぼすことを理解したリゾは、食習慣を180度見直した。
彼女はまず、現在の食事に追加できる全ての食材をリストアップし始めた。タンパク質、果物、野菜など栄養成分の高い食材を中心に選ぶことが重要だが、リストを作成する過程で意外にも多くの食材が許容されることに気づいたという。
リゾは「リストを作成する際には、できるだけ詳細に記載するほうがいい。『鶏むね肉、ヨーグルト、ブルーベリー、イチゴ』のように」と述べ、「食べられる全ての食べ物に心を集中し始めると、食べ物に対する不足感ではなく豊かさを感じるようになる」と強調した。
さらに、この視点の変化が長期的な体重減少に役立つと主張
した。「時間が経つにつれて、食べ物に対して安心感を持つようになり、それが一貫性の維持に大いに役立つ。」と述べ、「一貫性がなければ体重を減らすことはできない」と強調した。
リゾの主張の通り、専門家たちも極端な食事療法が健康に悪影響を及ぼす可能性があると警告している。
韓国の仁川(インチョン)セジョン病院肥満代謝手術センター長であるイ・ソンべ氏は最近、メディアに「高度肥満、超高度肥満の患者の間で1日1食ダイエットチャレンジが人気を集めている」と述べ、「極端な食事療法は健康に悪影響を与えるだけでなく、リバウンドを引き起こしやすく、逆に体重が増加する副作用が生じる可能性がある」と明らかにした。
彼女は「同じ食べ物だけを摂取することは、食べ物に対する退屈さや乱れた食習慣を引き起こし、食べ物との否定的な関係を築く原因になる。精神的健康や食事から得られる楽しさにも影響を与え、暴食や過食につながる可能性がある」と述べ、「脳に供給されるエネルギー源が不足すると、初期段階としては頭痛やめまいが生じ、特定の食べ物に対する過敏症やアレルギーのリスクも高まる」と伝えた。