健康管理が困難な夏の時期には、特に糖尿病患者は注意すべきことが多い。
2日、韓国の大田(テジョン)乙支(ウルチ)大学病院の内分泌内科ホン・ジュンファ教授は「夏にはリンゴやマクワウリなど、糖分の多い果物を多く摂取し、暑さのため冷たい飲み物を頻繁に摂取することで血糖値が上昇することが多い」とし、「糖尿病患者は冷水や麦茶などを飲むと良い」とアドバイスした。
暑い時期に大量の汗をかくと、水分と電解質が足りなくなり、脱水症状や熱中症を引き起こす可能性がある。糖尿病患者の場合、血糖値が上昇して血液が粘り、命まで危険になることもある。この際、十分な水分摂取が何より重要である。しかし、市販のイオン飲料やスポーツドリンクなど、一般的にドリンクと呼ばれるドリンク類は糖尿病患者に良くない影響を与える。
ホン・ジュンファ教授は「高血糖により尿の排出が増え、脱水症状や急激な血糖上昇を引き起こし、危険な状況になる可能性があるため、ドリンクの摂取は控えなければならない」と強調した。
特にスポーツドリンクの場合、吸収速度が早く、喉の渇きをすぐに解消できる。しかし、1缶あたり60~80カロリーが含まれているため、できるだけお水や氷水を飲んだ方が良い。
また、最近ではゼロカロリーと称し、無砂糖・無加糖を売りにしたドリンクが多く発売されている。このようなドリンクも人工甘味料を使用しているため血糖に問題を引き起こし、腹痛を引き起こす可能性がある。そのため、成分をよく確認しなければならない。
糖尿病患者にとって足は、いつも特別な管理対象である。糖尿病合併症は一般的に疾患が足から現れ、適切に管理しなければ合併症が発生するだけでなく、ひどい場合には足を切断しなければならないこともある。
特に海水浴場や渓谷などでは、少し注意を怠るだけで足を怪我しやすいため、注意が必要だ。いくら暑くても、ガラスの欠片や尖った石に刺さりやすいサンダルは避け、できるだけ足に優しい靴と柔らかい靴下を着用することが望ましい。
また、暑くて湿度の高い場合は、足に水虫や皮膚炎が発生しやすく、糖尿病患者は、健康な人よりも特に注意する必要がある。
定期的、かつ適切に運動することは、血糖調整や糖尿病合併症を予防する。しかし、運動する際も注意が必要である。
まず、運動する前に自己血糖測定器で血糖値を確認した方が良い。もし運動前の血糖値が300㎎/dl以上であれば、運動を控えなければならない。このような状態で運動すると、むしろ糖代謝が悪化する可能性が高まる。
また、運動前の血糖値が100㎎/dl以下である場合は、低血糖を予防するために運動前に軽く食事を摂ってから運動した方が良い。
できる限り、食事の1~2時間後に運動し、インスリンを注射した場合であれば最低1時間後に運動することを推奨する。運動中にはキャンディやジュースなど、少しの糖分を準備すると良い。
運動中に△頭がぼんやりする △視界がぼやける △冷や汗 △手の震え △力抜けなどの症状が現れた場合は、直ちに運動を中止し、糖分を摂取しなければならない。なお、暑い昼間や夜間には運動を避け、運動後や運動中にも血糖値を測定し、運動による血糖変化をチェックするのが望ましい。