連日の猛暑で熱中症になる人が増え、最悪の場合には死亡するケースも頻発している。熱中症の予防法と対処法を知り、厳しい猛暑を乗り切ろう。
熱中症の代表的な症状には体温の上昇や頭痛、めまい、立ちくらみ、吐き気、けいれんなどがあげられる。
人間は体が熱を産み出す働きと体から熱を逃がす働きのバランスで体温を調節するが、体温より気温が高い場合には汗を出して気化することで体温を平常に保つ。
しかし、熱中症が深刻化すると、すでに大量の汗をかいているため、体内の水分が失われてもそれ以上汗をかくことができず、体温が上昇する。
重症化すると、40度超の高熱が出るなど、熱中症は生命を脅かす可能性もあり、すぐに対処が必要である。
まずは、少しでも異変を感じたら涼しい場所に移動し、体温を最大限下げて、医療機関を訪れる必要がある。
そして、熱中症の際には脱水症状が兆候として見られることが多い。
脱水症になると、大量の汗をかくことで体液が失われ、体内の水と電解質が急速に失われる。脱水症状になれば、口内が乾燥し、尿の色が濃くなったり、量が少なくなったりした場合にはすでに体内の水分不足は始まっている。
骨や筋肉から電解質が失われると足がつり、痙攣が起こることもある。そして、熱中症と同様の症状があらわれだす。
予防には十分な水分摂取が不可欠である。水はもちろん、電解質を含むスポーツドリンクなどを飲むことが推奨されている。
倦怠感やだるさも熱中症の兆候とされている。身体が暑さに適応するためには多くのエネルギーを消耗することになる。
倦怠感は集中力を低下させ日常生活に支障をきたすため、十分な休息と栄養の摂取が必要である。特に、暑い日には過度な運動や活動を避け、休憩時間を確保することが重要である。
猛暑を乗り切る5つの方法
1. 外出時には通気性の良い衣服を着用し、帽子やサングラスを着用して日差しを避ける。
2. 定期的に十分な水分を摂取し、飲料はアルコールやカフェインを含むものより、水やスポーツドリンクを選ぶ。
3. 室内温度を適切に保つため、エアコンや扇風機を使用して涼しい環境を作る。
4. 暑い時間帯には屋外での活動を避ける。
5. 規則的な休息を取り、過度な運動などは避ける。
また、症状が改善しない場合には、すぐに医療機関を訪れて治療を受ける必要がある。
最近の猛暑では熱中症は老若男女、誰にでもリスクがある。事前に予防し適切に対処することで厳しい夏を乗り切ろう。
※この記事は読者に対する注意喚起を目的として作成されており、実際の治療などは専門家への相談が必要である。