「少ししか食べていないのにお腹の脂肪が落ちない」なら、生活習慣を3つ変えてみよう。
年齢を重ねるにつれ、お腹周りに脂肪がついていないという人はなかなかいない。そして、このお腹周りの脂肪の原因である「内臓脂肪」は、私たちの体にとって「毒」と言える存在である。
内臓脂肪から分泌される炎症物質は血管を攻撃し、心血管疾患のリスクを高めるだけでなく、血糖値をコントロールし脂肪を分解するホルモンであるインスリンの機能を低下させる。インスリンの機能が正常でない場合、糖尿病や高血圧などの代謝性疾患のリスクも高まる。
内臓脂肪は、さまざまな成人病や癌のリスクを高め、老化を加速させる元凶である。しかし、内臓脂肪と縁を切ることは簡単ではない。「私は本当に少ししか食べていないのに、お腹の脂肪が減らない」と嘆く人も多い。では、あまり食べていないのにお腹の脂肪がつく原因は何だろう。遺伝だけが原因なのだろうか。
『内臓肥満』や『腸を空にすると美人になる』などの著者であり、家庭医学の専門医であるイ・ワンリム博士は「遺伝に責任を押し付ける時代は終わった。今は、自分の生活習慣が遺伝子を変えることができるという研究が次々と発表されている」と語っている。イ博士は「内臓脂肪の蓄積要因として、加工食品の過剰摂取やストレスが挙げられる。生活習慣を見直すことで、太りにくい体質にすることができる」とし、「太らない体質を作る3つの方法」について説明した。
1. 腸内環境の改善
イ博士は「腸は清潔に保つ必要がある。多くの野菜を摂取し、豊富な食物繊維を摂ることで、有益菌と有害菌の適切なバランスが保たれる。これは健康的な食事で実現できる」と述べた。現在はダイエット食品、クリーンダイエット、抗炎症ダイエットなど、体に良い食事が数多く存在している。その中から自分に合った食事を選び、継続的に摂取することが重要である。
2. 適切な睡眠
また、「体は睡眠中に細胞、臓器、脳などすべてを修復する。悪い考えや毒素を体外に排出する時間なのだ。午後11時から午前4時の間に熟睡状態でいることが望ましい」と説明した。
3. 合間に行う運動
イ博士は「年齢と共に、忙しい日常生活の中で時間を上手に使い、合間に運動をすることが大切だ。ジムで長時間運動する必要はない。1日のうち、少しでも時間が空いた時にストレッチや自重トレーニングなどを行い、体を動かすことが重要である」と述べた。意図的な運動だけでなく、日常生活で自然に行っている身体活動の量を増やすことを優先するべきである。