苦労の末にダイエットに成功したが、生活習慣を維持できずにリバウンドを経験したことは誰にでもあるだろう。
しかしある調査によると、ダイエットによる体重減量の効果は平均6日しか持続しないという。
苦労して減らした体重を長期間維持するためにはどうすればよいのか?
アメリカのクリーブランド・クリニックの運動生理学者であり心理学者であるデイビッド・クリル教授は体重減量と維持に関する新しい方法を提案した。
彼は体重減量の鍵は健康的な生活習慣を開発し、これを長期的に維持することだと強調した。体重減量を通じて健康的なボディマス指数(BMI)を維持することは2型糖尿病、心臓病、脂肪肝疾患などのさまざまな健康問題を予防するために重要である。
クリル教授は体重減量の第一ステップとして具体的で実現可能な目標設定を提案した。例えば週5回30分のウォーキング、夕食に野菜を含めること、午後7時以降には食べないことなどの目標を設定することが良いという。
体重減量の基本原則は摂取カロリーよりも多くのカロリーを消費することである。
そのためには自然食品をたくさん食べ、加工食品を減らすことが重要である。地中海式食事が最も健康的な食事とされる理由もここにある。また、運動も体重減量には欠かせない。
アメリカ心臓協会は週に最低150分の中強度の有酸素運動を推奨している。運動はカロリー消費を増加させ、筋肉量を維持・強化するのに役立つ。
筋肉は休息中でもカロリーを消費するため、筋肉量が多いほどより多くのカロリーを燃焼できる。クリル教授は筋肉が代謝的に活発であるため、筋肉量が多いほどより多くのカロリーを消費すると強調した。
感情的な食習慣も体重管理に影響を与えることがある。
ストレスや不安、挫折感などを感じるときに食べ物に依存することは一般的である。感情的な食習慣を認識し、これを管理することが体重減量成功の重要な要素である。
また、十分な睡眠も体重減量に重要な役割を果たす。
睡眠不足は体重減量に悪影響を与えることがある。十分な睡眠を取らないと空腹を感じさせるホルモンが分泌され、過食を引き起こす可能性がある。
体重減量のためには1日7~9時間の規則正しい睡眠を取ることが重要である。
体重減量の過程で体重が減らない「停滞期」は自然なプロセスである。
クリル教授は体重減量の停滞は、体が体重を維持しようとする本能的な反応であるため、このような時には挫折せずに運動量を増やしたり、カロリー摂取量を調整するなどの戦略を立てるよう強調した。