運動が脂肪の蓄積を抑える役立ちに関する新たな研究結果が発表された。
10日（現地時間）、米ミシガン大学の研究チームが国際学術誌「ネイチャー・メタボリズム」を通じて発表した研究によると、規則的に運動をする人々の脂肪細胞がより健康的に脂肪を蓄積する特性を持つことが分かった。
研究チームは、2年以上にわたり週4回以上運動を続けた肥満成人16名と、ほとんど運動をしない肥満成人16名を対象に研究を実施した。
分析の結果、運動しているグループの皮下脂肪組織にはより多くの血管が存在することが明らかになった。運動している人々は、同じ脂肪量でも全体的な健康指標が優れていた。これは、運動する人々の脂肪がより多くの血管を持ち、酸素や栄養素をより多く受け取ることができることを示唆している。
専門家たちは毎日30分の高強度運動を推奨しているが、ウォーキングなどの軽い活動から始めることも有益だと話している。
さらに、研究チームは血液検査、MRI、脂肪組織サンプルを通じて、定期的に運動する人々が心臓の健康を改善し、インスリン調整能力を高めることを発見した。これは肥満に関連する糖尿病を予防する可能性がある。
また、定期的に運動する人々は高密度リポタンパク質コレステロール（HDLコレステロール）値を高く保ち、炎症マーカーが少なく、肝機能も良好であった。運動は脂肪細胞のサイズを減少させ、エネルギーを蓄積と放出の能力を向上させた。
皮下脂肪が完全に危険でないわけではないが、内臓脂肪よりも健康的に蓄積できる。
内臓脂肪は主要な臓器の周囲に蓄積され、炎症、高血圧、心臓病、非アルコール性脂肪肝疾患などを引き起こす可能性がある。
ミシガン大学の運動科学者ジェフリー・ホロウィッツ博士は、「運動は脂肪組織を健康的に変化させる役割を果たす」とし、「数ヶ月から数年間定期的に運動することで体重が増加しても、脂肪をより健康的に蓄積できる」と語った。