平日に十分な睡眠を取れなかった人が週末に寝だめをする場合、そうでない人々より心臓の健康改善に肯定的な影響を受けるとの研究結果が発表された。
米NBCとCBSなどの報道によると、先月に開催された欧州心臓病学会の会議で、中国の研究者たちがイギリスの健康研究データベース「UKバイオバンク」の参加者を対象に行った睡眠と心臓の健康に関する研究結果を発表した。
研究者たちは、「睡眠不足」の状態にある19,816人を週末の睡眠時間に基づいて4つのグループに分け、約14年間にわたって比較分析を行った。その結果、週末に最も長い時間睡眠を取ったグループは、最も短い時間睡眠を取ったグループよりも心臓病の発症率が19%低いことが明らかになった。
しかし、専門家はこの研究が相対的な比較に基づくものであり、週末に多く睡眠を取ることが心臓の健康の改善に直接つながるわけではないと説明している。また、週末に数時間長く寝ることで、普段の睡眠不足が引き起こす悪影響を完全に解消できるわけではないと指摘している。
インディアナ大学医学部睡眠医学科のムハマド・アディル・リシ博士は、まだ把握されていない他の要因がこの研究結果に影響を与えた可能性があると述べている。「週末に長く寝ることで疲労や眠気は軽減されるかもしれないが、睡眠不足が引き起こす肥満リスクなどには対応できない可能性があります」と強強調した。
一方、国際睡眠学会が推奨する18歳以上の成人の睡眠時間は7.5時間である。△生後2~13ヶ月の乳児は14~15時間 △生後12ヶ月~3歳の子供は12~14時間 △3~6歳の子供は11~13時間 △6~12歳の子供は10~11時間 △12~18歳の青少年は8.5~9.5時間である。