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慢性閉塞性肺疾患(COPD)、スマートフォンアプリで声を録音し症状の悪化を早期に感知

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慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者がスマートフォンのアプリを通じて声を録音するだけで、症状の悪化を早期に感知できるという研究結果が発表された。

写真=shutterstock

 米国の健康医学ウェブマガジン「ヘルスデイ」によると、10日(現地時間)、オランダのマーストリヒト大学の研究チームがオーストリア・ウィーンで開催された欧州呼吸器学会(ERS)年次会議で、声の変化を通じてCOPDを早期に診断できるという新しい研究結果を発表した。

COPDは、肺気腫と慢性気管支炎を含む肺疾患で、肺への空気の流れを妨げることにより、呼吸困難を引き起こす。

COPDの症状が再発した場合、早期に治療を受けなければ、入院のリスクが高まる可能性があるため、早期診断と管理が非常に重要といえる。

研究チームは、28名のCOPD患者に対し、12週間にわたり毎日自身の声を録音するよう依頼した。患者は、息を吸った後に「あ~」と声を出し、続けて短い段落を読み上げたり、質問に答えたりして録音を行った。

この研究では、患者が毎日COPD症状に関するアンケートを記入し、16回の発作再発が記録された。

研究チームは音声録音を分析し、症状発作と一致する変化を確認した。その結果、発作の直前に患者の声が高くなり、息が詰まったりかすれ声になる「ジッター(Jitter)」現象が増加することが発見された。

マーストリヒト大学病院の呼吸器内科ロエス・ファン・ベメル医師は、「普段の患者の録音と症状悪化初日の録音には明らかな違いがあった。これは、症状の悪化初期に声が大きく変化するという仮説を確認するものだ」と語った。

この発見は大規模な臨床試験で検証される必要があるが、研究チームはすでに研究結果を基に、患者が呼吸問題をより効果的に管理できるスマートフォンアプリの開発を進めている。

べメル医師は「アプリが開発されれば、家庭環境で悪化を早期に発見し、診断するための新たな手段が提供されるだろう」と述べた。

また、「音声分析は他の呼吸器疾患にも役立つ可能性があり、多くの呼吸器疾患において音声バイオマーカーが存在するかもしれない」と付け加えた。

ただし、今回の研究は学術会議でのみ発表されており、同僚による査読を経たジャーナルにはまだ掲載されていないため、正式な発表とは見なされず、予備研究と考えられている。

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