心臓疾患は韓国人の死亡原因の第2位で、がんに次いで多い。主な原因は高血圧、肥満、コレステロール、糖尿病、喫煙だ。特に最近のように残暑が続く時期には、心臓に大きな負担がかかる。心臓の健康を守る方法について考えてみよう。
心臓疾患を予防するためには、動物性食品の摂取を減らし、植物性食品をより多く摂取することが重要だ。研究によれば、植物性食品の比率を増やすことで心臓疾患のリスクを有意に低下させることができるという。
動物性食品を減らすことで、飽和脂肪とコレステロールの摂取が減少し、血中LDL(低密度リポタンパク質)値が低下し血圧が改善される。
加工食品や高脂肪食品の摂取を減らし、新鮮な果物や野菜、全粒穀物、ナッツ、豆類を毎日摂取することも重要だ。植物性食品の多様な栄養素と抗酸化物質は心臓疾患の予防に役立つ。
また、塩分の摂取量を調整することも重要で、塩分摂取を少量にすることで心血管系疾患のリスクを大幅に低下させることができる。
韓国啓明大学(ケミョン大学)病院心臓内科のナム・チャンウク教授は、塩分摂取を減らすためのいくつかの方法を提案している。
1.スープ料理の塩加減を減らし、調味料を工夫して塩分摂取量を調整する。
2.醤油や塩の代わりに、煮干し、エビ、昆布、玉ねぎなどの天然調味料を使用して風味を増しながら塩分摂取量を減らす。
3.野菜を多く摂取し、塩分の少ない食事を維持する。
4.漬物、魚醤、加工肉、インスタント食品など、塩分の多い食品の摂取を避ける。
ナム教授は「完全な無塩食にすることは現実的ではないため、塩分摂取を減らす努力が重要だ」と述べ、「日常生活で塩分摂取を減らす具体的な方法を実践することで、心臓疾患のリスクを低下させることが重要である」とアドバイスした。
また、心臓疾患予防には食事管理に加え、定期的な運動とストレス管理も重要だ。心臓の健康を保つためには、1日30分以上、週5回以上の規則的な運動が推奨される。
ウォーキング、ジョギング、自転車などの有酸素運動が特に効果的であり、ストレス管理には瞑想、ヨガ、十分な睡眠などが役立つ。
写真=shutterstock