顔にニキビや吹き出物ができると、つい気になってしまう。特に鼻や眉の周りなど、目立つ場所にできると、なおさら気になるだろう。しかし、こうした肌トラブルの原因は、予想もしなかったところに隠れていることがある。
眉毛とその周りの皮脂の分泌が活発で、ニキビや脂漏性皮膚炎(肌が赤く痒くなる病気)が発生しやすい。毎日アイブロウやアイシャドウで眉毛を描いている人にとっては、丁寧なクレンジングが特に重要だ。
眉毛には皮脂により毛包虫(皮膚に寄生する小さな虫)が発生するリスクがあるため、毛包虫が好むアルカリ性クレンザーではなく、弱酸性クレンザーを使うことが推奨される。
もし、しっかりとクレンジングしているのに眉周りに吹き出物ができたり、肌が赤くなる場合、眉のケアが影響している可能性がある。
清潔に管理されていない眉毛のケア道具には、ブドウ球菌(炎症を引き起こす細菌)が残っていることがある。これらの菌が小さな傷を通じて肌に侵入すると、炎症性皮膚疾患を引き起こす恐れがある。
そのため、眉毛のケア道具は使用前後に清潔を保ち、刃が鈍くなったらすぐに新しいものに交換することが大切だ。これにより、肌に傷がつくのを防ぎ、細菌感染のリスクを低減できる。
もし目の周りの皮膚炎ができ、痛みが生じて治らない場合は、皮膚科で早急に治療を受ける必要がある。目の周りの皮膚炎が放置されると、小じわの原因になることもなる。
男性の場合、鼻筋や顎などひげが生える部分にニキビを含む吹き出物が特に多くできる場合は、カミソリが影響している可能性がある。
眉毛のケアに使う道具と同様に、カミソリの刃にもさまざまな細菌が存在する。湿気が多く換気の悪い浴室にカミソリなどを保管すると、汚染の可能性がある。
これをそのまま使用すると、細菌が肌を刺激し、炎症を引き起こすことがある。特に鼻孔周辺にはブドウ球菌が多く、これがカミソリに付着して増殖すると、次回のシェービング時に毛包炎のリスクが高まる。
したがって、カミソリの刃は清潔に使用・保管し、適時交換する必要がある。
洗顔をせずにひげを剃る習慣も避けるべきだ。顔を拭かずにひげを剃ると、肌が乾燥し傷ができやすくなる。この際、細菌が浸透すれば、毛包炎(毛包に炎症が生じる病気)のリスクがさらに高まる。
十分に洗顔した後にひげを剃ると、ひげが柔らかくなり、刺激を軽減できる。ひげを剃る際は、ぬるま湯で十分に湿らせた後、毛の流れに沿って一度剃り、最後に逆方向で仕上げるのが良い。
シェービングフォームを使用すると、横たわっているひげが立ち上がり、肌とカミソリの刃との摩擦が減ることで、刺激をさらに軽減させることができる。
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