肺活量は、肺に最大限の空気を吸い込み、吐き出す量を指す。女性は平均2500㎖、男性は3500㎖程度だが、安静時の肺活量は約500㎖程度になる。肺活量が不足している人は、特別な活動をしなくても息切れし、呼吸が悪化しやすく、健康に負担がかかる。では、肺活量を増やすにはどうすれば良いのだろうか。ここでは、肺活量を増やすのに役立つ7つの行動を見てみよう。
1. 定期的な運動
運動は肺活量を増やす方法として、最も広く知られているだろう。運動をすることで肺が強くなり、酸素と二酸化炭素の交換が速くなる。定期的な運動は肺活量を増やすのに重要な役割を果たす。
2. 深く息を吸って吐く呼吸法
背中を丸めて立ち、深く息を吸い込んでから10秒間止め、その後吐き出す。この簡単な運動が肺機能を強化するのに大きな役割を果たす。
3. ビタミンDの摂取
ウェスタンオーストラリア大学の研究チームによると、ビタミンDの値が高ければ高いほど肺機能が優れているという。夏には日光を浴びてビタミンDを摂取できるが、冬には日照時間が不足するため、サプリメントが必要になる。脂肪の多い魚、卵黄、赤身の肉を摂ることも良い方法である。
4. 良い空気を吸う
ベルギーのハッセルト大学の研究チームによると、悪い空気を短時間吸うことも肺機能に悪影響を及ぼす。家では清潔な空気を保つために掃除をしっかり行い、晴れた日には頻繁に換気することが望ましい。観葉植物を育てることも役立つ。
5. 歌を歌う
英肺財団によると、歌を歌うことは肺機能を強化するのに役立つ。特に呼吸器疾患に苦しむ患者に効果的である。歌を歌いながら深く息を吸い込み、長く吐き出す呼吸法が肺を健康に保つ。
6. 正しい姿勢で座る
米ノースウェスタン大学の研究チームによると、猫背で座ると肺が圧迫されて肺活量が減少する。まっすぐに座る姿勢は肺活量を維持し、背中の痛みを軽減させる。
7. 禁煙
当然のことだが、喫煙は肺癌や呼吸器疾患の主な原因である。禁煙して9ヶ月が経過すると、肺活量が少なくとも10%増加する。タバコをやめることは肺の健康を維持するのに大きな助けとなる。
写真＝shutterstock