日較差の拡大で心血管疾患リスクが上昇
日較差が大きくなると発症リスクが高まる疾患がある。それが心血管疾患だ。
14日、盆唐ジェセン病院のチョ・ソンウク心臓血管センター長は、「日較差が大きい季節の変わり目には、血管が収縮しやすく、血圧が上昇して心筋梗塞のリスクが高まる」と指摘。「強い胸痛が30分以上続く場合は、早急に救急外来を受診することが望ましい」と注意を呼びかけた。
心筋梗塞は、心臓に血液を供給する冠状動脈が詰まり、血流が途絶えることで心臓への血液供給が不十分になる疾患だ。血管の老化は30〜40代から徐々に進行し、不健康な生活習慣や代謝性疾患に長期間さらされることで、動脈硬化や狭窄が進行する。心臓への血液供給が途絶えたり、十分に行われなくなると、心筋が壊死し、激しい痛みが生じる。
心筋梗塞の主な症状の一つに胸痛がある。ただし、血管に老廃物が蓄積しても、狭窄の程度が血流に影響を与えるほど進行していない場合は、症状が現れないことが多い。しかし、血栓ができたり、血管が急に収縮して詰まると、血流が急激に阻害され、胸痛が生じる。痛みの強さが「0点(痛みなし)」から「100点(非常に強い痛み)」までで表されるとすれば、70点以上の痛みや30分以上続く痛みがある場合は、すぐに病院を受診する必要がある。
心筋梗塞で最も警戒すべきは、疾患がかなり進行するまで特に症状が現れない点だ。糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙、肥満、運動不足、心血管疾患の家族歴がある場合は、特に注意が必要だ。
チョ・センター長は「心筋梗塞は予防が最も重要だ。禁煙は必須で、飲酒は1日1~2単位までに抑え、食事は減塩でバランスよく摂り、野菜や魚を十分に摂取する。また、可能な限り毎日30分以上の適度な運動を行い、日常生活の中で血管を詰まらせる要因を減らしていく必要がある」と強調した。