若白髪が増加傾向に 20~30代にも広がる悩み
原因として考えられる7つのポイント
加齢とともに白髪は増えていくものだが、近年では20~30代の若者の間でも白髪に悩む人が増えている。若くして白髪が増える要因として、以下の7つが挙げられる。
1.遺伝的な影響
両親や祖父母が早くから白髪になっていた場合、本人も若白髪になりやすい傾向がある。研究では、白人は20代前半、アジア人は25歳頃、黒人は30代で白髪が出現することがあるとされている。家族の白髪の傾向を把握しておくことが大切だ。
2.基礎疾患との関連
甲状腺機能異常は毛髪の異常を引き起こすことがある。また、円形脱毛症や自己免疫性皮膚疾患でも白髪が生じることがある。20代や30代で急に白髪が増えた場合、これらの疾患との関連を疑うべきかもしれない。
3.喫煙習慣
研究結果によると、喫煙者は30歳未満での白髪発生リスクが非喫煙者の2.5倍に上るという。若年層でも喫煙が白髪の原因となるため、白髪が気になり始めたら禁煙を考えてみるのがよい。
4.酸化ストレス
体内で活性酸素が過剰に増加し、酸化バランスが乱れることを「酸化ストレス」という。この酸化ストレスは白斑などの色素異常を引き起こし、白髪の原因の一つとなる。
5.精神的ストレス
ストレスが髪の色を薄くするという研究報告がある。日常的なストレスが急激に増加すると、それに反応して白髪が増えることがある。
6.ビタミン類の不足
ビタミンB6、B12、ビオチン、ビタミンD、ビタミンEの不足は早期の白髪化を招く。特にビタミンD3、B12、銅が不足すると白髪のリスクが上昇するため、野菜や果物を十分に摂取することが重要となる。
7.ヘアケア製品の影響
ヘアカラーやシャンプーには、メラニン色素を減少させる成分が含まれていることがある。特にヘアカラーに含まれる過酸化水素は有害物質だ。急な白髪の増加が気になる場合は、使用中のヘアケア製品を見直すことをお勧めする。