一部の食品はがんのリスクを高める可能性があるため注意が必要だ。アメリカの健康メディア「ヘルスナチュラル」の報道を基に、健康のために避けるべき10種類の食品を紹介する。
1．赤身肉
牛肉や豚肉といった赤身肉は大腸がん、前立腺がん、膵臓がんとの関連が指摘されている。特に高温で焼くと発生する有害物質によってリスクが高まる。
週に2回以下の適量摂取が安全とされており、代替として鶏肉や豆腐、豆類を活用するのが良い。焼くよりも茹でるか蒸す調理法は、発がん物質の生成を抑える効果的な方法とされる。
2．加工肉
ベーコン、ソーセージ、ホットドッグなどの加工肉には、発がん物質に変化する可能性のある硝酸塩や亜硝酸塩といった化学成分が含まれており、大腸がんのリスクを高めることがある。
加工肉の代わりに新鮮な鶏肉や魚を選び、直火焼きよりも茹でたり蒸したりする方法がより安全とされる。
3．漬物
ピクルスなどの漬物は塩分が強く食欲を増進させるが、過剰な塩分摂取は胃がんリスクを高めることがある。漬物の消費が多いアジア諸国で胃がん発生率が高いことも、関連性が示唆されている。
漬物よりも新鮮な野菜や果物の摂取をおすすめする。塩分の代わりにハーブやスパイスで風味をつけるのも健康維持に役立つ。
4．電子レンジポップコーン
電子レンジで簡単に作れるポップコーンだが、その包装に含まれる化学物質が発がんリスクを高める可能性がある。特にパック内の人工バター香料が人体に有害な影響を及ぼす恐れがある。
5．トランス脂肪酸
マーガリンや一部の加工食品に含まれるトランス脂肪酸は、体内で炎症を起こし、がんを含む様々な病気のリスクを高めることがある。
食品を選ぶ際には成分表を確認し、トランス脂肪酸不使用の製品を選ぶことが大切だ。調理にはオリーブオイルやアボカドオイルといった健康的な油を使用するのがおすすめだ。
6．人工甘味料
ダイエット飲料や低カロリー食品によく使用される人工甘味料は、がん発生との関連性が研究で示されている。
特にアスパルテームやサッカリンなどの人工甘味料は長期的に健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、できるだけステビアや蜂蜜などの天然甘味料を使うことが勧められる。
7．精製小麦粉と砂糖
精製小麦粉や砂糖を多く含む食品は血糖値を急激に上昇させ、肥満を引き起こしやすい。
肥満はがんリスクを高める主要因の一つとされている。健康的な選択として全粒粉パンや玄米を取り入れ、間食も加工食品より全粒穀物製品を選ぶことで健康維持に繋がる。
8．缶詰
缶詰食品の内側のコーティングに含まれるBPAは、内分泌攪乱作用があり、がんリスクを高める可能性がある化学物質だ。
缶詰を選ぶ際には「BPAフリー」と表示されたものを選ぶか、可能であれば新鮮な食材の利用が推奨される。
9．焼肉
高温で焼かれた肉には、調理過程で生成される化学物質が発がんリスクを高める恐れがある。
特に焦げた部分には有害物質が集中することがある。肉を事前にマリネにし、焼く代わりに茹でるか蒸すことで、発がん物質の生成を抑えることができる。
10．非有機農産物
農薬が残留した非有機野菜や果物の摂取もがんリスクを高める可能性がある。農薬が体内に蓄積すると、発がん物質として作用する恐れがある。
できるだけ有機農産物を選び、非有機の野菜や果物を十分に洗浄して摂取することが大切だ。特に皮ごと食べる果物は入念な洗浄が必要とされる。
写真＝shutterstock
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