健康的な生活にストレス管理が欠かせない。そのためには、心地よい香りが役立ち、疲労回復にも効果的だ。
4日、韓国のオンラインメディア「コメディドットコム」は数千年にわたる漢方の知恵から、身体のバランスを整え健康増進に重点を置いた5つの香りを紹介した。これらの香りは、ストレス軽減や日常の活力回復に効果があるとされる。
その1「沈香」
沈香は、沈香樹の樹脂が固化してできる原料で、古くから漢方で珍重されてきた。精神を安定させ、身体のエネルギーを調和させるのに効果があり、ストレス社会での緊張緩和と精神の安定をもたらす。また血行を促進し活力を与えてくれるため、長年の疲労で疲弊した心身の回復に適している。
その2「丁子」
丁子は小さな蕾に強力な抗菌・抗炎症作用を秘めており、古くから歯肉炎や歯痛の治療に使用されてきた。現代でも多様な抗炎症効果が広く認められている。丁子に含まれるポリフェノールは抗酸化作用を持ち、細胞を保護し活性酸素による損傷を軽減する。口腔衛生の維持や免疫力向上に役立つ重要な漢方原料だ。
その3「藿香」
藿香は温性の薬材で、体内の湿気を除去し消化を助ける効果があるため、消化器系の健康を促進し、腹痛や胸焼け、腹部膨満感を緩和する。また、藿香には酸化ストレスを軽減する作用があり、脳疾患の予防や浮腫の解消にも効果があるとされる。現代人の胃腸と脳の健康維持に役立つ有用な原料である。
その4「タイム」
タイムは免疫系を強化し、呼吸器の機能をサポートするハーブで、風邪やインフルエンザなどの呼吸器疾患に対する自然療法として長年使用されてきた。タイムに豊富に含まれるフェノール化合物は優れた抗酸化作用を持ち、酸化ストレスの軽減に役立つ。また、タイムエキスはテストステロンの生成を促進し、更年期男性のホルモンバランスの改善に寄与する可能性が最近の研究で示唆されている。
その5「フェンネル」
ダイエットハーブとして知られるフェンネルに含まれるアネトールは植物性エストロゲンとして働き、更年期の症状を緩和する効果がある。また、胃を温め消化を促進し、肝機能を保護する効果も期待されている。