日常生活で階段を上る際に息切れや過度な疲労感を感じる場合、心不全を疑う必要がある。心不全について詳しく見ていこう。
心不全とは、心臓の構造的または機能的な異常により、心臓が血液を受け入れる拡張機能や血液を送り出す収縮機能が低下し、身体に必要な血液を十分に供給できなくなる疾患だ。
心不全の原因はさまざまで、心筋梗塞などの心血管疾患が主因であり、全体の約3分の2を占める。次いで心筋症、高血圧、弁膜症などが一般的な原因となっている。
稀に、出産前後に発症する産褥性心筋症もある。また、一部の抗がん剤は累積使用量に応じて心不全を引き起こす可能性がある。
心不全の主症状の1つは息切れだ。階段を上る際に息が上がり、こうした症状が持続する場合は心不全を疑う必要がある。心不全は
疲労感や運動能力の低下を伴うこともある。
心不全を予防するためには、過度の飲酒やストレスを避け、持続的な頻脈を防ぐための生活習慣が重要だ。
狭心症、高血圧、糖尿病の患者は定期的に医師の診察を受けるべきだ。既に心不全と診断された患者は、医師の指示に従い、症状を悪化させる要因を避け、しっかりと管理する必要がある。
ソウル大学病院は心不全の改善について「規則的な運動は必要であるが、激しい運動は控えるべきだ」と述べ、「禁酒・禁煙し、処方薬を服用しながら定期的に医師の診察を受けることが望ましい」と助言した。さらに「呼吸困難や咳がある場合は、状態が安定するまで無理な運動を控え、十分な休養を取ることが望ましい」と付け加えた。