どんなに徹底的に掃除をしても、見落としてしまう部分がある。家庭内には細菌が繁殖しやすい場所が多く、特に注意が必要だ。家の中で菌が繁殖しやすい5つの場所とその掃除方法を見てみよう。
1．蛇口のハンドル
蛇口のハンドルは手を洗う前に触る部分であり、様々な汚れが付きやすいため、多くの細菌が存在する。特に大腸菌やサルモネラ菌が多く見られる。
トイレやキッチンの蛇口は、風邪やインフルエンザウイルスに感染しやすい。水分が多く湿度が高い場所であり、カビやバクテリアが繁殖しやすい環境だ。
手を洗った後、蛇口を閉める前にハンドルをあらかじめ拭いておくことで、菌の付着を防ぐことができる。
2．歯ブラシスタンド
研究によると、歯ブラシスタンドは家庭内で最も細菌が繁殖しやすい場所の一つで、常に水分が残りやすいため、菌が繁殖しやすい環境となっている。
歯ブラシスタンドは週に2回程度、温かい石鹸水で洗浄するのが理想的だ。風邪をひいている人がいる場合、その人の歯ブラシは別に分けて保管すべきだ。
また、歯ブラシをスタンドに戻す際、水分をしっかりと切ってから立てることが大切だ。
3．リモコンとキーボード
テレビのリモコンは家庭内で頻繁に触れるものの一つで、多くの細菌が付着しやすい。特にプラスチック素材が風邪やインフルエンザウイルスに適した繁殖環境を提供する。
リモコンを清潔に保つためには、リモコンの表面全体をしっかり拭き、小さなブラシでボタンの隙間を掃除するか、綿棒で丁寧に拭き取ると良い。
コンピュータのキーボードも同様の方法で清掃するべきだ。
4．スマートフォンとタブレット
スマートフォンやタブレットのタッチスクリーンは、子供たちが頻繁に使用するデバイスだ。子供は手でデバイスを触った後、その手を口に持っていくことも多い。
問題はこれだ。スマートデバイスの画面には、インフルエンザや風邪ウイルスが容易に繁殖しやすいため、画面専用のクリーナーや消毒剤を用意し、特に風邪の人がいる場合や外出先で使った後には、念入りに清掃するのが良い。
5．プラスチック製おもちゃ
古いプラスチック製のおもちゃは、子供がよく遊ぶ物の一つだ。子供は年間平均8回程度風邪をひくと言われており、玩具が感染の媒介とならないよう、毎月の最終日をおもちゃの清掃日とするのが良い。
子供が風邪をひいた時には特に注意が必要で、硬質プラスチック製のおもちゃに付着した菌やウイルスは、温かい石鹸水で洗い流すことが効果的だ。
殺菌消毒には、水1リットルに対して漂白剤大さじ1杯を加えた溶液で洗浄し、その後、自然乾燥させる。
6．手洗いを忘れずに
周りがどんなに清潔でも、手が汚れていては意味がない。手洗いを徹底することで、風邪やインフルエンザに感染する確率が確実に減少すると報告されている。
流水で手を濡らし、石鹸で泡立てた後、爪や指の間まで20秒以上しっかりと洗い、流水でよくすすぐよう心がける。
もし水道が使えない場合は、アルコール濃度60%以上の手指消毒剤を代用するようにしよう。