年を重ねるにつれ、顔が徐々に大きくなっていく感じがする。これは単なる気のせいではない。実際に加齢とともに顔は大きくなるのだ。なぜ、このような現象が起こるのか。顔が大きくなる理由について調べてみよう。
顔が大きくなる現象の主な要因は、皮膚のたるみと咀嚼筋(咬筋)の発達だ。加齢により皮膚の弾力が低下し、顔の筋肉、脂肪、血管などが重力の影響で下方にたるむ。これにより頬骨が目立ち、顎と首の境界線が不明瞭になり、結果として顔が大きく見えるのだ。
また、咀嚼筋の発達により顔の面積が広がる。咀嚼筋はこめかみから頬、下顎、首にかけて連なっている。年齢を重ねるほど咀嚼筋の使用期間が長くなり、下顎が発達して顔の形が四角く見える傾向がある。さらに浮腫が加わると顔はより大きく見えるという。これは塩分の過剰摂取、睡眠不足、疲労、便秘、運動不足などが原因で起こりうる。
加齢そのものを止めることはできないが、生活習慣の改善により顔が大きくなるのを遅らせることは可能だ。肌の弾力を保つために保湿剤や日焼け止めを使用し、熱湯での洗顔は避けるべきだ。
また、硬くて噛みごたえのある食品の過剰摂取は控えるべきだ。このような食品を噛むために顎に力を入れると、咀嚼筋が発達するからだ。顎を手で支えたり、うつ伏せで寝ることも顎の突出を促し、顔を大きく見せる原因となる。
BMI(ボディマス指数)が23以上の場合、減量により顔が小さくなる可能性がある。ただし、急激な減量は避けるべきだ。適度な運動とバランスの取れた食事を維持しながら、緩やかに体重を落とす必要がある。急激な減量は皮膚のたるみを引き起こす原因になる可能性があるためだ。
顔のマッサージは血液とリンパ液の循環を促進し、浮腫の軽減に効果的だ。浮腫が減ることで小顔効果が得られる。簡単なマッサージ法としては、軽く握った拳で顔の中心から外側に向かって、目の下の頬を優しく撫でるという方法がある。顔のマッサージを行う際は、優しく押すことがポイントだ。強く押すと、肌に必要以上の刺激を与える可能性があるので注意が必要だ。