気温の高低差が激しい季節の変わり目で、健康と免疫力管理の重要性が増している。特に注意すべき泌尿器系疾患の一つが、過活動膀胱だ。14日、医療関係者らは気温の変化が大きくなると泌尿器関連症状の悪化を訴える患者が増加し、特に再発率の高い膀胱炎に注意が必要だと指摘した。膀胱炎は一般的な疾患だが、放置すると慢性膀胱炎や腎臓障害につながる可能性があるためだ。
■頻尿や残尿感があれば要注意
炎症性疾患である膀胱炎は「膀胱の風邪」とも呼ばれ、非常に一般的な疾患として知られている。特に疲労時や免疫力低下時に発症しやすいため、季節の変わり目には注意が必要だ。
膀胱炎自体は一般的な疾患で自然治癒することもあるが、放置すると慢性膀胱炎になる可能性もある。特に大腸菌、ブドウ球菌、腸球菌などの細菌やウイルスが尿管を逆流し、腎盂や腎臓にまで達すると腎盂腎炎に発展するリスクがある。腎盂腎炎が繰り返されると、血液透析が必要になるほど状態が悪化するケースもあるため、早期に受診し、抗生物質や鎮痛剤などの処方を受けることが重要である。また、十分な水分摂取や規則正しい排尿など、膀胱炎を予防する生活習慣を身につけることも大切だ。
盆唐ソウル大学病院産婦人科のキム・スルギ教授は「膀胱炎の最も典型的な症状は頻尿や排尿時の痛みやかゆみだ」と述べ、「その他にも自覚的な頻尿・残尿感・我慢できない突然の尿意・下腹部や恥骨上部の痛み・血尿・膣分泌物の増加などの症状が現れる」と語った。
■患者の90%以上が女性
膀胱炎は性別や年齢に関係なく発症するが、女性患者の割合が高い理由が解剖学で証明されている。女性の40~70%が生涯で一度は膀胱炎を経験するとされ、日本の60歳以上の女性では35%の有病率が報告されている。主に高齢者に多い疾患だが、最近では20代の若年女性患者も増加傾向にある。膀胱炎が女性に多い理由は、男性と比較して女性の尿道が約4cm短く、直線的であるからだ。
中央大学病院泌尿器科のミョン・スンチョル教授は「膀胱炎は尿道周辺の細菌が膀胱に侵入することで発症する。構造的に尿道が短く、会陰部や膣入口に細菌が繁殖しやすい環境である女性に起こりやすい」と述べ、「性行為などにより細菌が膀胱に侵入する可能性もある。原因菌はさまざまだが、80%以上が大腸菌である」と説明した。
■生活習慣で予防できる
膀胱炎は4人に1人の割合で再発する。再発率の高い疾患であるため、日頃から適切な生活習慣を送ることで予防することが大切だ。膀胱炎の最大の原因は肛門周辺の大腸菌であるため、膀胱炎を予防するためには個人の衛生管理を徹底する必要がある。排尿や排便後は前から後ろへ拭くことが望ましく、日常的に外陰部を清潔に保つことが大切だ。ただし、過度な膣洗浄は正常細菌叢を破壊し、有害菌の増殖を促す可能性があるため注意が必要だ。