体重が100㎏近くに達していたイギリス人の女性が、60歳で32㎏の減量に成功し、健康を取り戻した感動のエピソードが注目を集めている。
前糖尿病と高コレステロールを診断された60代女性
23日、英国メディア「ミラー」が報じた今回の主人公は、スコットランドのエディンバラに住むシーラ・ホーガンさん。過去に何度もダイエットに挑戦したものの失敗を繰り返し、体重は100㎏に達するまで増加。さらに、関節炎や前糖尿病、高コレステロールという深刻な健康問題を抱えることになった。
そんなシーラさんがダイエットを決意したのは、階段を上がるのも困難になった」という自身の健康状態の悪化に気づいたからだという。このままでは孫たちの成長を見届けられないかもしれないと感じたシーラさんは、大きな変化を起こす必要性を痛感したと話している。
過去に何度もダイエットを試みながらも、リバウンドに苦しんできたシーラさんは、持続可能な減量方法を模索していた。「ダイエット中は徹底的に取り組んでいたが、そうでない時は果物やサラダは全く食べず、体に悪い食べ物を大量に摂取していた」と自身の過去を振り返る。
リバウンドを防ぐ鍵は食習慣の改善と薬物療法の活用
肥満手術まで検討した彼女だが、尊敬するオプラ・ウィンフリーが肥満治療薬を使用していたことにヒントを得たという。減量注射について調べる中で、行動科学に基づいた食習慣の改善プログラムに取り組むことを決意し、ウゴービやマンジャロなどの薬物療法も活用した。
さらに、ダイエット用のシェイクやパウダーに頼らず、実際の食事を摂取し、過食を避けることに重点を置いた食習慣の改善に成功。60歳の時にはジムに入会し、運動を開始したという。かつて階段を上がるのにも苦労していた彼女だが、32㎏の減量に成功し、服のサイズは22から12へと劇的に変化した。
体重が減少したことで健康状態も大幅に改善。コレステロール値は正常範囲に戻り、前糖尿病の状態からも解放された。「関節の痛みもほとんどなくなり、今はこれまでで最も健康でエネルギーに満ちている。これで孫たちの成長をもっと長く見守れる」と語り、「この変化は私にとって本当に価値のあるものだった」と強調した。