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寒い場所で寝ると口が歪む?冬季に注意すべき「顔面神経麻痺」原因と治療法を解説

川田翔平 アクセス  

引用:聯合ニュース
引用:聯合ニュース

気温が低い冬季に頻繁に耳にする「寒いところで寝ると口が歪む(韓国の諺)」という言葉。多くの人はこの現象を一時的なものとして軽視しがちだが、これは治療が遅れると永続的な障害を引き起こす可能性がある「顔面神経麻痺」である場合があるため注意が必要だ。

江陵アサン病院の耳鼻咽喉科教授、パク・ジョンミ氏は25日、「『寒いところで寝ると口が歪む』という表現は完全な迷信ではない」と指摘し、「体温が低下すると免疫力が弱まり、ウイルス感染のリスクが高まる。感染は顔面神経麻痺の主要な原因の一つだ」と述べた。

さらにパク教授は「低温は免疫力を低下させるだけでなく、自律神経系にも影響を及ぼす」とし、「寒冷環境では顔や頭部の筋肉や血管が収縮し、顔面部の血液循環が悪化するため、顔面神経麻痺が発生しやすくなる」と説明した。

顔面神経麻痺とは、顔の神経が麻痺する疾患で、主に片側(顔の片方)に発生するケースが多い。この結果、正常な側だけが動き、顔全体が歪んで見える特徴がある。額や口元のしわを寄せることができなくなり、片側の口の動きが制限されるため、歯磨きや食事中に麻痺側から唾液や食べ物がこぼれやすくなる。また、麻痺側の目が十分に閉じられず、乾燥や視界のぼやけが発生する場合もある。さらに鼓膜にも影響が及び、音が反響して聞こえることがある。

顔面神経麻痺は、感染、腫瘍、外傷、先天性疾患、代謝性疾患など、さまざまな要因で発生する。大きく分けて、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの脳疾患による「中枢性顔面神経麻痺」と、末梢神経系(脳外の神経経路)の異常による「末梢性顔面神経麻痺」がある。後者が全体の約80〜90%を占める。

中枢性顔面神経麻痺は、原因となる脳疾患によって突発的な激しい頭痛や視野障害、めまいなどの症状を伴うことがある。一方、末梢性顔面神経麻痺では、耳の閉塞感や耳後部の痛み、味覚異常、涙や唾液の分泌量の変化などが見られる場合がある。

顔面神経麻痺は自然治癒しない疾患で、適切な治療が必要だ。ゴールデンタイムを逃すと後遺症が残り、永続的な障害のリスクが高まる。顔面神経麻痺の治療において、48時間以内、遅くとも発症から3日以内に高用量ステロイド治療を開始することが推奨されている。つまり、できるだけ早く医療機関を受診することが重要だ。

パク教授は「治療が遅れた場合、約30%の患者に後遺症が残る可能性がある」とし、「ゴールデンタイム内に治療を開始すれば、そのリスクを約15%まで半減できる」と強調した。

顔面神経麻痺が発生した場合、最も優先すべきは麻痺側の目の保護である。目が完全に閉じられない場合、角膜が空気にさらされ続け、露出性角膜炎を引き起こすリスクがあるため、頻繁に人工涙液を使用して角膜を保護する必要がある。さらに、発症から約1〜2週間は神経損傷が進行する期間とされており、この間は麻痺側の顔に過剰な刺激を与えないことが重要だ。

川田翔平
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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