13.5 C
Tokyo
2024年11月26日火曜日
ホームライフスタイルシャワー中の歯磨きが引き起こす肺疾患のリスクとは?低体重者や肺疾患患者が注意すべき理由とその予防法

シャワー中の歯磨きが引き起こす肺疾患のリスクとは?低体重者や肺疾患患者が注意すべき理由とその予防法

引用:ゲッティイメージバンク  
引用:ゲッティイメージバンク  

シャワーを浴びながら歯磨きをすることが、肺疾患のリスクを高める可能性があることが明らかになった。特に体格指数(BMI)が18.5kg/㎡未満の痩せ型の人は注意が必要だ。

汚染されたシャワーヘッドが肺疾患を引き起こす危険性

16日、ベトナムメディア「ザディン」の報道によると、中国人女性Aさん(39)は慢性的な咳に悩まされ、日常生活の一部として受け入れていた。しかしある日、激しい咳とともに血を吐いたことで病院を受診した。胸部CT検査と喀痰検査を行った結果、「非結核性抗酸菌症」と診断された。

1年間薬物治療を続けたが症状は改善せず、生活習慣を詳しく尋ねた医師が「10年以上シャワーヘッドを交換していない」ことを知り、それが原因であることが判明した。

医師は「古いシャワーヘッドを使用したり、そのシャワーで口をすすいだりすると、非結核性抗酸菌が呼吸器に入り込み、疾患を引き起こす可能性がある」と警告した。

抗酸菌は細長い形状の好気性菌で、結核菌やらい菌を除いたものが「非結核性抗酸菌」と呼ばれる。この菌に感染すると肺に慢性炎症が生じ、「非結核性抗酸菌症」を発症することがある。

シャワーは「非結核性抗酸菌」の温床となりうる。非結核性抗酸菌は人から人への感染はないが、空気を通じて呼吸器に侵入し、肺疾患を引き起こす。

また、シャワーヘッドは非結核性抗酸菌の温床となり得る。菌は人から人への感染はしないが、空気中で呼吸器に侵入し、肺疾患を引き起こす可能性がある。

感染源としては湖や河川、土壌などの自然環境に加え、シャワー、加湿器、汚染された医療機器も含まれる。シャワーヘッド内部に残った水分から菌が増殖することも指摘されている。

肺疾患患者や低体重者は特に注意

非結核性抗酸菌に曝露されたすべての人が発症するわけではない。健康な人であれば心配する必要はない。

ただし、肺疾患を抱える人や免疫力が低下している人は注意が必要だ。慢性閉塞性肺疾患(COPD)、結核、気管支拡張症などを持つ人が非結核性抗酸菌に接触すると、感染リスクが高まる。

また、臓器移植後の人や自己免疫疾患を持ち免疫抑制剤を服用している場合も同様だ。さらに、BMIが18.5kg/㎡未満の低体重者において、この菌による肺疾患の発症率が高いという研究結果も報告されている。

シャワーを原因とする非結核性抗酸菌感染を防ぐには、シャワーヘッドの衛生状態を定期的に管理することが重要だ。専門家は、6か月ごとにシャワーヘッドを交換し、内部を定期的に清掃することを推奨している。分解したシャワー部品は希釈した塩素系漂白剤に浸し、小さなブラシを使って隅々まで洗浄するのが効果的だ。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください