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2024年12月01日日曜日
ホームライフスタイル「喉が渇かない」が最大の危険信号!? 年間2000件以上の救急搬送を引き起こす「冬の脱水」の新常識

「喉が渇かない」が最大の危険信号!? 年間2000件以上の救急搬送を引き起こす「冬の脱水」の新常識

脱水は体内から失われる水分が、摂取する水分を上回る時に起こる。これは様々な身体の異常を引き起こす可能性がある。脱水の症状と予防法について見ていこう。

引用:shutterstock
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人体の約70%は水分で構成されているため、水分は身体機能を正常に保つ上で不可欠だ。脱水状態が続くと、体温調節、消化、栄養吸収など多くの身体機能が低下する恐れがある。脱水症状は主に高温環境、過度な発汗、カフェインやアルコールの摂取、下痢や嘔吐などが原因で起こる。

年齢により異なる脱水の症状

乳幼児の場合、舌が乾燥し、泣いても涙が出ず、普段より機嫌が悪くなり、3時間以上経ってもおむつが濡れないことが主な症状だ。

子供の場合、尿の色が濃く、量も少なくなる。また、喉の渇き、浅く速い呼吸、混乱、イライラ、無気力などの症状が主に見られる。子供は自ら脱水症状を自覚しにくいため、保護者が注意深く観察する必要がある。

成人の場合、1日4回未満の排尿、皮膚の乾燥とハリの低下、めまい、頭痛、吐き気、体温上昇などが主な症状だ。また、目や頬がこけ、口内が乾燥し、呼吸が速くなり、脈が弱くなることもある。重症の場合、低血圧や昏睡状態に陥るなど、命に関わる症状が現れる可能性もある。

脱水症状は、一般的に夏に多いと思われがちだが、冬にも夏に劣らず発生している。

健康保険審査評価院の統計によると、脱水症患者は8月に最も多く、次いで12月に多く発生していることが分かった。これは当然ながら、水分摂取量が不足しているためだ。冬でも体内からは1日平均約2Lの水分が失われている。

しかし、冬は気温と湿度が低いため、夏ほど喉の渇きを感じない。そのため、水分摂取量が減少しがちだ。結果として、失われた水分量に見合った、十分な水分を摂取できていないのだ。さらに、冬の脱水は夏より進行が遅く、症状が目立ちにくいため、気づかずに放置しやすい。そのため、症状が悪化するリスクも高く、注意が必要だ。

脱水症を予防するには、日頃からこまめに水分を摂取することが大切だ。成人の場合、1日に水を7~8杯飲むことが推奨される。運動量が多い場合や暑い環境下では、さらに多くの水分摂取が必要となる。

水分が不足している場合は、様々な野菜や果物を食事に取り入れて水分を補給するのも効果的だ。また、体内の水分を排出するカフェインやアルコールの摂取を控えることも重要である。

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