朝食は一日の中で最も重要な食事だ。朝食を抜くと、夜通し空腹だった体が急激な血糖値の変化を経験しやすい。そのため、朝には炭水化物、タンパク質、脂肪、ビタミンなどをバランス良く摂取することが必要である。今回は、朝食にぴったりな4つの食品を紹介する。
卵
卵は「完全食品」として知られ、特にゆで卵は手軽に食べられる朝食メニューの定番だ。卵白にはタンパク質が豊富に含まれ、卵黄には脂肪(31%)、タンパク質(17%)、ミネラル(2%)が含まれる。特にビタミンAが豊富で、目の健康維持に役立つと言われている。時間があれば、スクランブルエッグにミニトマトを加えるのがおすすめだ。トマトに含まれるリコピンは加熱することで活性化し、心血管疾患や前立腺がんの予防に効果を発揮する。
ヨーグルト
ヨーグルトは牛乳よりも消化に良いタンパク質供給源である。プロバイオティクスを豊富に含み、腸内環境を整えるだけでなく、有害菌による老化を遅らせる働きも期待できる。また、食べる前に水を飲むと、プロバイオティクスが胃酸で壊れるのを防げるためより効果的だ。ギリシャヨーグルトは一般的なヨーグルトよりもタンパク質が約1.5倍多く含まれており、ナトリウムや糖分も少ないため健康志向の人に人気だ。1グラムあたり10億個のプロバイオティクスを含み、筋肉や骨の健康、免疫機能向上にも寄与するとされている。
緑色野菜
キャベツをはじめとする緑色野菜は、胃の粘膜を保護し、ビタミンCをはじめとするさまざまなビタミンを供給する。朝は特にビタミンCが不足しやすいため、積極的に摂りたい食材だ。さらに、緑色野菜は食物繊維が豊富で腸の健康を支え、排便を促進する。卵と一緒に食べると満腹感を得やすくなり、昼食時の食べ過ぎを防ぎ、体重管理にもつながる。
全粒穀物ご飯・全粒粉パン
忙しい学生や社会人には、全粒穀物や全粒粉パンが良質な炭水化物源となる。全粒穀物はエネルギーを供給し、脳の健康をサポートする役割がある。全粒穀物ご飯は海苔で巻いて手軽に食べられる利便性があり、全粒粉パンは血糖値の上昇を抑え、血糖値のコントロールが必要な人にとって、血管の健康を守る頼れる食品である。