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2025年01月04日土曜日
ホームライフスタイル睡眠をとっても疲れが消えない… 体の異変は副腎からのSOSかもしれない「自己診断法つき」

睡眠をとっても疲れが消えない… 体の異変は副腎からのSOSかもしれない「自己診断法つき」

冬は他の季節に比べて眠気が強くなる。気温が下がると、体の筋肉が寒さに対抗するために熱を生み出すため、エネルギー消費量が増加するからだ。十分な睡眠をとり、運動をし、健康的な食事を心がけても疲労が取れず、6ヶ月以上疲れが続くなら「副腎疲労症候群」が疑われる。

副腎は左右の腎臓の上に位置する円錐形の内分泌腺で、アドレナリン、コルチゾール、糖質コルチコイド(抗炎症作用、免疫抑制作用)、性ホルモンなどを分泌する。この副腎が過度な肉体労働や精神的ストレスにより正常に機能しなくなる状態が副腎疲労症候群だ。

主な原因としては過度なストレスがある。ストレスが酷いと心拍数と血圧が上昇し、呼吸が乱れ、これにより副腎皮質ホルモンの分泌が減少する。代表的に見られる症状は全身の倦怠感と疲労感、吐き気、嘔吐、また食欲不振による体重減少も起きることがある。また、代謝機能の低下により低血圧や低血糖の症状が現れ、全身の色素沈着が進み、血色が悪くなることもある。放置するとホルモンバランスの乱れから不妊、高血圧、糖尿病などを引き起こる可能性もある。

日常生活では、爪で皮膚を強く引っ掻いてみることで、副腎疲労症候群の疑いがあるかを簡単に自己診断できる。正常なら一時的に白くなった後すぐに元の色に戻るが、副腎疲労症候群の場合は2分以上白い状態が続く。

副腎疲労症候群の予防には生活習慣の改善が必要不可欠だ。午後10時には就寝するように心がけ、8時間以上の十分な睡眠をとるようにしよう。疲労状態を悪化させる激しい運動は避け、1日30分程度の軽い散歩をするのが効果的だ。良質な睡眠の妨げとなるカフェイン飲料の摂取や就寝前の電子機器の使用は控えるべきだ。何より大事なのがストレス管理だ。瞑想や運動、趣味に取り組むことでストレス解消が促される。

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