過食が健康に悪影響を及ぼすことは誰もが知っている。しかし、食事中の何気ない習慣が、気づかないうちに過食を招いている可能性があることは意外と知られていない。ここでは、過食を引き起こす3つの悪習慣と、それを改善する方法を紹介する。
過食とは、必要以上の量を一度に食べることを指す。特に不規則な食習慣や、急いで食べることが原因で、満腹感を感じる前に食べ過ぎてしまう場合が多い。体が必要とするエネルギーを超えて食事を摂ると、消化器官に負担がかかり、胸焼け、げっぷ、腹部膨満感などの不快な症状が現れる可能性がある。
忙しさを理由に朝食を抜く
忙しい朝やダイエットを目的に朝食を抜く人は少なくない。しかし、朝食を抜くことで昼食時に無意識のうちに多くの量を食べてしまうリスクが高まる。朝食を食べる時間がない場合でも、牛乳一杯や果物、ヨーグルトなど軽いものを摂取するだけで十分だ。朝に少しでも食べることで、昼の過食を防ぎ、一日の総カロリー摂取量を抑える効果が期待できる。
テレビを見ながら食事
テレビやスマートフォンを見ながらの食事は、過食のリスクを大きくする。画面に集中することで、自分がどれだけ食べたかを把握しづらくなり、適切なタイミングで満腹感を感じられないからだ。テレビ番組を見たい場合は、食事後に楽しむのが望ましい。もしテレビを見ながら食事をする場合は、あらかじめ適量を皿に盛り付けておくことで過食を防ぐことができる。
空腹ではなく実は喉が渇いているだけかも?
喉の渇きを空腹と勘違いする人も多い。実際には喉が渇いているだけなのに、つい食べ物に手を伸ばしてしまうケースも少なくない。空腹か喉の渇きか判断が難しい場合は、まずコップ一杯の水を飲んでから様子を見ることをおすすめする。専門家は「水を十分に摂る習慣をつけることで、食欲を自然に抑えられる」と指摘する。さらに、水は栄養素を体に運ぶ役割や体温調節にも欠かせないため、日頃から意識して摂取することが大切だ。