芸能人たちが活動を停止する時、よく「パニック障害のため活動中止します」と言う。慢性病とも呼ばれるほどパニック障害に苦しんだと告白する芸能人は少なくない。突然起こる不安障害の一つであるパニック障害は発作や呼吸障害など様々な身体的症状が現れる。
特に多くの芸能人が苦しんでいると告白しながら広く知られるようになった。
実際にパニック障害による発作のために芸能界の活動を停止する例もよく見られる。活発に放送活動をしていたチョン・ヒョンドンをはじめ、キム・グラ、チャ・テヒョンなどが「パニック障害で活動に困難を経験した」と放送で言及した。
チャ・テヒョンは最近放送されたJTBCバラエティ番組「モンゴルモンゴル宅配便」でパニック障害に備えて薬を取り出す場面があった。
チャ・テヒョンはテントの中で寝ていたとき突然目が覚め自分の脈拍を確認した。どこか息苦しそうな彼はすぐにパニック障害のために持ってきたという薬を取り出し服用した。
激しいストレス、それによる発作症状のせいで「芸能人病」という認識が強いが、もはやそれだけではない。この不安障害は一般の人々にもよく現れているからだ。日常生活で自分も知らずにパニック障害を患っている人も少なくない。
専門家によると、学業や職場生活、社会的な不安感からくる激しいストレスがパニック障害の増加要因になり得ると報告されていると説明した。
しかし、パニック障害の原因はまだ明確に明らかにされていないが、ストレスやアルコール、過剰なカフェインが障害を悪化させる可能性があると知られている。
初期症状は突然の不安と呼吸困難、動悸などが繰り返される症状だ。不安感が激しくなると呼吸困難、冷や汗、窒息感、胸の痛みなどはもちろん発作症状まで現れる。このような症状を避けるために回避反応もパニック障害の症状の一つとして知られている。
突然極度の不安と「死ぬかのような」恐怖感、胸が高鳴り息が詰まる症状が現れる時、呼吸器内科を訪れても特別な異常が見つからないことがある。息が上手くできないのに心臓や肺は問題ないということ。
パニック発作が起きると震え、ぶるぶると震える、息苦しさ、吐き気、めまい、ぼんやり感などの心理的症状が現れる。10分以内に急激な不安と共に身体的症状が頂点に達し、20〜30分程度続いた後、自然に消えていく。症状が1時間以上持続する場合は珍しい。
不安を感じる場所は人が集まる場所、高い場所、閉塞感のある車内、人でいっぱいの地下鉄・バスなどの公共交通機関内などで息苦しさを感じ、動悸を感じる場合はパニック障害を疑うことができる。
パニック障害患者は発作が起きた状況を過度に回避し、家の外に出られないなど日常生活をきちんとできない場合がある。
パニック障害がうつ病などにつながる場合もあり、初期治療が重要だ。病院を訪れて薬物療法や認知行動療法などを通じても簡単に治療が可能だと専門家の意見だ。
特にパニック障害は適切に薬物を使用すると効果が良い傾向にある。抗うつ薬の一種であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)などの薬物が効果的だが、効果が現れるまでに時間がかかるため抗不安薬などの薬物と併用する。