喫煙と脂肪肝発生の関連性を確認した研究結果が発表された。3日、江東(カンドン)慶熙(キョンヒ)大学病院消化器内科のイ・ムンヒョン教授と国立がんセンター家庭医学科のミョン・スングォン教授の共同研究チームが、消化器学の国際学術誌「Gastroenterology Insights」で喫煙と脂肪肝の相関関係を調査した結果を発表した。
研究チームは「PubMed」と「Embase」のデータベースで文献を検索し、最終的に20件の大規模コホート研究結果を総合的にメタ分析した。脂肪肝はアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝に分類され、治療しなければ肝障害、肝不全、肝がんへと進行する可能性がある。脂肪肝の主な危険因子には、体格指数(BMI)、飽和脂肪および果糖の摂取、2型糖尿病、飲酒などがある。しかし、喫煙と脂肪肝発生リスクの関連性は明確に解明されていなかった。
分析の結果、喫煙者は非喫煙者に比べて脂肪肝発生リスクが14%高いことが判明した。特に欧州の研究では関連性が顕著に現れ、アジアでは男性喫煙者の脂肪肝発生リスクが増加することが確認された。喫煙が脂肪肝リスクを高めるメカニズムは未だ明確ではない。ただし、喫煙は肝細胞での脂肪蓄積を促進する物質を活性化し、インスリン抵抗性を引き起こすことで非アルコール性脂肪肝を誘発すると考えられている。特にニコチンは脂肪分解を促進し脂肪酸を増加させるが、この脂肪酸が肝臓に再循環することで脂肪肝を引き起こす可能性がある。
イ教授は「喫煙が脂肪肝の重要な危険因子であることを確認できる意義深い研究結果だ」と述べ、「脂肪肝の予防と管理のために禁煙を推奨すべきだ」と強調した。