デスクワークをしながらでも運動する方法がある。事務職の人々は、運動はもちろん、体を動かすことさえ難しいと感じることが多い。一日中パソコンを使ったり、デスクに座りっぱなしの時間がほとんどだからだ。それでも、仕事をしながら活用できるアイテムはたくさんある。
◆ ウォーキングパッド
このアイテムは、座ったままでも足を動かすことができる。静音性が高いため、仕事中でも周りを気にせず使用できる。また、速度調整も簡単だ。
◆ ノートパソコンスタンド
全てのランニングマシンと互換性があり、高さを調節できる。少し揺れることがあるが、高さ調整が可能なので、身長に関係なく安定して使用できる。
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◆ ダンベル
ダンベルを使えば、仕事中や会議中でも筋力トレーニングを行うことができる。特に場所を取らないため、オフィスでも簡単に使える。
◆ エアロバイク
デスクの下に小型のエアロバイクを置くことで、仕事中に足を動かして運動することができる。この器具は設置も簡単で、負荷の調節も簡単だ。
◆ 回転椅子
デスクワーク用の椅子として回転椅子を使うことで、姿勢が正され、腹筋を強化することができる。姿勢の改善に加えて、筋肉や神経の血行が促進され、坐骨神経痛の予防にも効果があると言われている。
一方、腰痛や健康のために立って仕事をする人もいるが、これが逆に脊椎に悪影響を与える可能性がある。オーストラリア・シドニー大学の研究チームは、イギリスの成人83,013人を対象に7〜8年にわたって心臓や循環器系のデータを収集した。その結果、1日2時間以上立っていると、深部静脈血栓症や下肢静脈瘤など、循環器疾患のリスクが高まることが分かった。
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立っている時間が30分増えるごとに、心血管疾患のリスクが11%増加したが、座って仕事をしている場合、6〜10時間の間は心血管疾患のリスクが低下することが分かった。しかし、座っている時間が10時間を超えると、健康に悪影響が出るという結果もある。
マシュー・アマディ博士は「長時間立っていることでは、長時間座っているときの健康リスクを補うことはできない」と述べた。また、長時間座っている人や立ちっぱなしの人には、定期的に体を動かすことが大切だとアドバイスしている。
エマニュエル・スタマタキス教授は「長時間座っている人々にとって、計画的な運動や追加の身体活動が心血管疾患のリスクを減少させる効果的な方法になる」と述べ、少なくとも昼休みには歩くようにと提案した。