誰にでもストレスは溜まるものだ。「ストレスは万病の元」と言われるように、うまく発散できないと健康に悪影響を及ぼしかねない。そうならないためにも、ストレス解消に役立つ食べ物を積極的に取り入れてみよう。
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牛乳
牛乳はストレスを和らげるのにぴったりな飲み物だ。温かい牛乳には、必須アミノ酸の一種であるトリプトファンが含まれており、セロトニンの分泌を促して代謝を活発にする。さらに、牛乳に含まれるカルシウム・マグネシウム・カリウムには血圧を安定させる働きもあり、リラックス効果が期待できる。
ナッツ類
ナッツ類もストレス軽減に役立つ食品の一つだ。ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類には、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑える効果がある。特に、アーモンドに含まれるフェニルアラニンは、エンドルフィンの分泌を促して気分を前向きにしてくれる。
バナナ
バナナはビタミンB群を豊富に含み、ストレスや疲労を和らげる効果が期待できる。体内のホモシステイン濃度を下げ、セロトニンやドーパミンの分泌を活性化する働きがあるためだ。さらに、バナナに含まれるトリプトファンは「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンの生成に関与する成分。加えて、マグネシウムやカリウムも多く含まれており、緊張した筋肉をほぐし、気持ちを落ち着かせる作用もある。
辛い食べ物
意外に思われるかもしれないが、辛い食べ物もストレス解消に一役買ってくれる。辛さを感じるのは味覚ではなく痛覚だ。唐辛子のカプサイシンなどの辛味成分が舌を刺激すると、脳が痛みを和らげようとしてエンドルフィンを分泌する。このエンドルフィンには鎮痛効果があるだけでなく、快感をもたらす作用もある。さらに、辛いものを食べるとアドレナリンの分泌が促進され、発汗とともに老廃物が排出されるため、食後にはスッキリとした爽快感を得られるだろう。ただし、過度な辛さは胃への負担になるため、無理のない範囲で楽しむのが大切だ。