「コーンチーズ」は韓国人なら誰もが一度は食べたことがあるサイドメニューで、超人気の酒の肴として知られている。香ばしいトウモロコシにチーズをたっぷりのせて焼いた料理は、居酒屋や飲み会では外せない定番として親しまれている。ただ、多くの人がこのコーンチーズを外国料理だと思い込んでいるのが現状。確かに、トウモロコシの缶詰やマヨネーズ、チーズといった材料は欧米でよく使われる食材だからだろう。しかし実は、コーンチーズは海外には存在しない「韓国生まれのフュージョン料理」なのだ。

◆海外にない「コリアン・コーンチーズ」
トウモロコシとチーズは欧米でもよく食べられる食材だが、この2つを組み合わせた「コーンチーズ」というメニューは韓国オリジナル。外国人は最初この組み合わせに「?」と思うものの、一口食べるとその美味しさにハマってしまうことが多い。人気チャンネル「英国男子(Korean Englishman)」が外国人にコーンチーズを食べさせる動画でも、まさにその反応が見られる。動画に登場する外国人たちは「なんでウチらはこの組み合わせを思いつかなかったの?」と驚き、試食後は絶賛の声を上げている。特にビールとの相性が抜群で、海外でも酒のつまみとして人気急上昇中だ。
◆「コリアン・コーンチーズ」として世界デビュー
ネットで検索すると、コーンチーズは「Korean Corn Cheese」という名前で広く知られていることがわかる。海外の料理サイトでも「Korean Corn Cheese Recipe」というタイトルでレシピが紹介されており、多くの外国人がこれを参考に作っている。実際、海外のレストランでも「Korean Corn Cheese」という名前をそのままメニューに加えるところが増えているという。
◆韓国生まれのシンプルなのに病みつきになる料理
コーンチーズの作り方はめちゃくちゃ簡単。トウモロコシの缶詰をベースにマヨネーズとチーズを混ぜ、オーブンやフライパンで焼くだけで完成する。手軽な調理法なので家でも簡単に作れて、老若男女問わず誰もが好きな味だ。やわらかくて甘いトウモロコシと香ばしいチーズが絡み合い、やめられない美味しさを生み出している。
このように手軽に楽しめるコーンチーズだが、意外にも海外では見られない「韓国独自の進化を遂げたメニュー」だったのだ。長い間、外国料理と勘違いされてきたが、今ではれっきとした「韓国料理」としての地位を確立している。これからも「コリアン・コーンチーズ」が世界中で愛されるメニューになっていくことが期待される。

実は、コーンチーズ以外にも韓国発祥なのに多くの人が外国料理と勘違いしている料理がある。その代表格が「ハニーバターブレッド」だろう。甘いハチミツとバターをたっぷり塗ったこのパンは、一見ヨーロッパっぽいデザートに見えるけど、実際には韓国のカフェ文化から生まれた独創的なスイーツなのだ。
やわらかい食パンにバターとハチミツ、さらに生クリームやナッツをトッピングしてリッチな味わいに仕上げるけど、海外ではこんな組み合わせはあまり見かけない。多くの外国人は初めて見たとき、ヨーロッパのトーストの一種かと思うけど、韓国独自の感性で再解釈された全く新しいデザートなのである。
「レストランでも通用する『コーンチーズの作り方』」
材料:
トウモロコシの缶詰 1缶(約200g)
マヨネーズ 大さじ2
砂糖 小さじ1
バター 大さじ1
モッツァレラチーズ 100g
チェダーチーズ 50g(お好みで)
パセリ(飾り用)
作り方:
1. トウモロコシの缶詰の水気をきり、ボウルに入れてマヨネーズと砂糖を加え、よく混ぜる。
2. フライパンにバターを溶かし、調味したトウモロコシを入れて弱火で軽く炒める。
3. 炒めたトウモロコシを耐熱容器に移し、上にモッツァレラチーズとチェダーチーズを均等にのせる。
4. 200℃に予熱したオーブンかエアフライヤーで5〜7分ほど焼き、チーズを溶かしてこんがりと仕上げる。(オーブンがない場合は、トーチでチーズを軽く溶かしてもよい)
5. 完成したコーンチーズの上にパセリを散らして仕上げる。
このように作ったコーンチーズは、酒の肴としてもサイドメニューとしても遜色ない。レストランで提供する場合は、鉄板に盛り付けるとより高級感が出て、温かいまま楽しめる。
「オナム先生の『超簡単コーンチーズレシピ』」
俳優のリュ・スヨン氏はKBSのバラエティ番組『新商品発売~コンビニレストラン』で、簡単で美味しい「オナム先生のコーンチーズ」レシピを紹介した。このレシピの特徴は、バターを使わずマヨネーズとみじん切りにしたニンニクで香ばしく豊かな味わいを出すことだ。
材料:
缶詰のトウモロコシ(スイートコーン) 1缶
マヨネーズ 大さじ2
みじん切りニンニク 大さじ0.5
モッツァレラチーズ 80〜100g
パセリ(お好みで)
作り方:
– 缶詰のトウモロコシはざるにあけて水気をしっかり切る。
-フライパンにマヨネーズ大さじ2とみじん切りニンニク大さじ0.5を入れ、弱火でマヨネーズが溶けるまで混ぜる。
-マヨネーズが溶けたら、水気を切ったトウモロコシを加え、強火で水分を飛ばしながら炒める。
-トウモロコシの水分が十分飛び熱くなったら、フライパンに均等に広げ、モッツァレラチーズをたっぷりのせる。
-弱火にして蓋をし、チーズが完全に溶けるまで待つ。
-チーズが溶けたら、パセリを振りかけて完成。
このレシピで作ったコーンチーズは、バターを使わなくてもマヨネーズとみじん切りニンニクの組み合わせで深い風味が楽しめる。簡単な材料と調理法で家でも手軽に作れるため、おやつや酒の肴に最適だ。