冷蔵庫は物を入れるたびにドアの開閉を繰り返す。頻繁に使用するため、冷蔵庫内部の状態によって家中の空気が変わる。食品の新鮮さを保ち、腐敗を防ぐには不可欠だが、管理を怠ると逆に臭いの発生源となってしまう。
冷蔵庫には、水のようにほとんど無臭の食材から、ニンニクやキムチのような強い香りを放つ食材まで一緒に保管する。一つの空間に様々な匂いが混ざるため、定期的に掃除をしなければ不快な臭いが発生しやすい。冷蔵庫のドアを開けるたびに広がる食品の匂いは、まさにこのためである。
悪臭がひどくなると、単なる不快感を超えて冷蔵庫自体の性能にも悪影響を及ぼす。
状況によっては、臭いが家中に広がることもある。だからといって、臭いの強い食品をすべて冷蔵庫から取り出しておくわけにもいかない。忙しい日常の中で頻繁に掃除をするのも難しい。
そんな時は、消臭剤を購入しなくても、家にある簡単な材料だけで解決できる。キッチンペーパーと重曹を使った消臭法は、手軽でありながら効果的だ。
■キッチンペーパーで冷蔵庫の臭いを取る
方法は簡単だ。
キッチンペーパーの上に重曹を2〜3さじ乗せ、こぼれないように包んで袋状にする。
これを冷蔵庫内に置くだけで終わりだ。キッチンペーパーは通気性が良く、湿気や臭いをよく吸収し、空間に合わせて形を変えやすい。
重曹はアルカリ性で、食品の腐敗によって生じた酸性の臭いを中和する。2週間に1回交換すれば、冷蔵庫内を清潔に保つことができる。特別な費用をかけずに室内の空気まできれいに管理できる生活の知恵だ。
■キッチンペーパーのさらなる活用法
1. 野菜の水分除去と長期保存
葉菜類は洗浄後、水分管理さえしっかりすれば長く新鮮さを保てる。洗った野菜をキッチンペーパーで包み、密閉容器に入れて保存すると、余分な水分を吸収し、しおれにくくなる。サニーレタス、シソ、ニラなど葉の薄い野菜ほど効果的だ。
2. 電子レンジカバーの代用
電子レンジで食品を温める際、内容物が飛び散ることがよくある。専用カバーがない場合は、キッチンペーパー1枚で十分代用できる。皿の上に軽くかぶせるだけで、飛び散りを防ぐだけでなく、食品の水分も保持できる。使用後はそのまま捨てられるので、掃除の手間も省け、非常に便利だ。
3. 油瓶の下の油汚れ防止用マット
食用油やごま油の瓶は使用中に油が瓶の側面や底に垂れることが多い。このとき、キッチンペーパーを折りたたんで瓶の下に敷いておくと、垂れた油を吸収し、床に広がるのを防ぐことができる。油汚れの蓄積も防げるため、調理台や戸棚の掃除が格段に楽になる。特に普段からキッチンペーパーを敷く習慣をつければ、面倒な掃除をせずに周囲をきれいに保てる。油が染み込んだら新しいものに交換するだけなので簡単だ。