「施術なしでもハリのある肌」…60歳女性が「2つ」の食品で管理、その秘訣とは？
ボトックス・フィラーの代わりに、ニンニクなどを摂取
ボトックスやフィラーなどの施術を受けずに、弾力のある肌を保つ60歳のアメリカ女性が、その管理法を公開した。
最近、イギリスのメディア「ザ・サン」は、60代でも若々しい肌を維持しているビッキー・デローサ氏（60）について報じた。ビッキー氏は「人々は私の肌を見て、年齢より数十年若く見えると言う」とし、「ボトックスやフィラーのような施術なしで、2つの食品さえあれば大丈夫」と述べた。
彼女が肌のために欠かさず摂取する食品は、ニンニクとハチミツだ。ビッキー氏は「毎日、ニンニクに少量のハチミツを加えて食べている」とし、「意外な組み合わせかもしれないが、効果は抜群だ」と説明した。また、ニンニクの匂いが気になる人に対して「匂いが心配なら、パセリを食べてみて」とアドバイスした。
ビッキー氏は「これは3代にわたって実践している方法」とし、「今は亡き95歳の叔母は、90代で健康的な肌を保っていた」と主張した。彼女の動画は50万回以上再生され、話題を呼んだ。ビッキー氏の秘訣について詳しく見てみよう。
ニンニク、体内の炎症を抑制し肌の健康をサポート
ビッキー氏のようにニンニクを頻繁に摂取すると、肌にどのような変化が現れるのだろうか。代表的な抗がん食品であるニンニクは、体内の炎症を抑制する。体内に炎症が蓄積されると、免疫反応が適切に機能せず、様々ながんや関節炎、心臓病、糖尿病などのリスクを高める。皮膚炎が発生したり、かゆみ、痛みを感じるなど、肌の健康にも悪影響を及ぼす。皮膚がんのリスクも高まる。英国皮膚科学ジャーナル（British Journal of Dermatology）に掲載された研究によると、免疫システムが弱いと、皮膚がんのリスクが急増するという。
多様な健康効果を持つニンニクは、その活用法も様々だ。生で摂取することもできるが、できれば焼いて食べる方が栄養素の吸収に効果的とされる。ニンニクに熱を加えると、ポリフェノールやフラボノイドの含有量が増加し、老化防止に役立つ。また、発がん抑制物質であるS-アリルシステインも増加する。韓国国立農業科学院農食品資源部の研究によると、ニンニクを沸騰したお湯で60分間茹でると、生ニンニクと比べてS-アリルシステインの量が3倍に増加した。
感染予防と保湿効果のあるハチミツ、過剰摂取に注意
ハチミツは甘味料としての役割を果たすと同時に、肌の炎症や感染を防ぐのに効果的だ。抗炎症作用があることで知られており、ニキビを鎮めるため肌のむくみや赤みを和らげる効果がある。また、天然の抗菌剤としても機能し、傷ついた部位の感染を防ぐ。
さらに、保湿効果も期待できる。特に、ハチミツはフィラグリンの合成を促進する。フィラグリンとは、肌のバリア機能を担う角質細胞の保湿成分である。韓国農村振興庁の研究結果によると、韓国産アカシアハチミツとクリハチミツを角質形成細胞に曝露させたところ、ハチミツを曝露していない対照群と比べてフィラグリンの合成が2倍に増加した。
ただし、ハチミツには糖分が豊富なため、普段から血糖値を管理している人は過剰摂取に注意が必要だ。アメリカ心臓協会（American Heart Association）は、男性は1日9ティースプーン以下、女性や子どもは6ティースプーン以下のハチミツ摂取を推奨している。保存する際は直射日光を避け、生ぬるい食品に加えると栄養素の吸収率を高められる。ハチミツは、高温にさらされると栄養素が失われやすいため注意が必要だ。
また、肌に良い食品を頻繁に摂取していても、紫外線対策を怠らないことが重要だ。日光は肌の弾力を低下させ、シワを生じさせるなど、老化の原因となる。十分な睡眠時間の確保も必要だ。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、成長期を過ぎた成人にも細胞の再生、疲労回復、体内の保湿物質の活性化などの効果をもたらす。成長ホルモンは午後10時頃から分泌が始まり、午前2時頃にピークを迎える。