[ノートペット] イギリスで自閉症補助犬が車両で混雑した道路に飛び込もうとする自閉症児をリードで引っ張り、7歳の子供の命を救った。
11日(現地時間)、英日刊紙デイリー・エクスプレスとザ・プレスによると、7歳の少年イライ・ウィルソンはイギリスの観光都市ヨークにあるオスボールドウィーク村で下校途中に何かに驚いて自制心を失い、車道に飛び込もうとした。
自閉症補助犬「エルビス」は少年を抱きしめて阻止し、時間を稼ぎ、そのおかげで運転手が間に合うようにブレーキを踏んで車を止めることができた。少年と車の間には数センチしかなかった。少年と繋いだ補助犬のリードが、文字通り命綱となったのだ。
3児の母、レベッカ・ウィルソンさん(32)は「エルヴィスがいなかったら、結果は大きく変わっていたでしょう。きっと涙が出るような結果だったでしょう。それがイライの問題だ。しばらくは平気でも、しばらくすると平気でなくなる。学校から家に帰る途中でイライが気に入らないことがあり、イライの本能は逃げることだった」と当時の状況を打ち明けた。
補助犬エルビスと出会ってから、男の子の発作は目に見えて減った。 登校や下校が極度のストレスだったため、毎日発作を起こしていたが、今ではたまにする程度に頻度が激減した。エルビスのおかげで、少年は昨年初めて歯科治療も受けた。エルヴィスがいなかったら、子供は発作を起こしていただろう。
少年が3歳の補助犬エルビスと初めて出会ったのは1年余り前。少年が3歳で自閉症と診断された後、母親は英国の自閉症補助犬団体「Support Dogs」を知った。お母さんは2021年7月にサポートドッグス本部で補助犬訓練士の教育を受け、翌年3月に初めて1年間の訓練を受けたラブラドールレトリバーのエルビスを配属されました。エルビスは2カ月後に家にやって来た。
少年はエルビスがいるだけで別人のようになった。動物が好きで、動物だけに集中するので、ずっと落ち着くようになった。お母さんは、「私たちの生活を改善したいと思って補助犬を申請しましたが、エルビスがどれほど大きな変化をもたらすか分かっていなかった。正直なところ、私たちの人生は大きく変わりました。とても感謝しています」と力強く語った。