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2024年12月23日月曜日
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若年世代の「がん発症率が急増」している意外な理由とは?

近年、若年層で中年以降に発症する糖尿病やがんなどの病気の発症率が高くなっているといいます。世界の主要20カ国で若いがん患者が急増しているという研究結果も発表されましたが、正確な原因は解明されていません。MZ世代で油性食品などの摂取による腸内免疫力低下が影響しているのではないかと専門家は口を揃えて述べています。

若いがん患者が急増

G20諸国のがん患者データを分析した結果、MZ世代のがん発生率が最も上昇していて、特に注目すべき部分は、2019年には1990年比21.8%も増加したという結果です。若いがん患者は主に食道や胃、大腸、膵臓などの消化器関連疾患にかかりやすいということが明らかになりました。

食習慣の変化が主な原因

若年世代でがん発症率が増加している理由はまだはっきりと解明されていませんが、食生活の変化が主な原因として推測されています。砂糖や飽和脂肪中心の食事が腸内微生物の生態環境に悪影響を及ぼしたというのが理由です。

がん細胞、より強い毒性を持ち成長が早い

若年層に発症するがんは、より強い毒性を持っていて成長も早いがん細胞が多いといわれています。代表的なのはびまん性胃癌などがあり、癌が胃粘膜の下でどんどん広がっていくものです。この癌は主に40代以下の若年層でよく発見され、小さな癌細胞が無数に分散し他の臓器へと容易に浸潤するのです。また、攻撃性が高く転移も早いだけでなく、予後が悪い場合が多いといわれています。

健康診断は基本的な検査しか含まれていない

韓国政府は2030世代を対象に国家健康診断を無料で実施していますが、これには血液検査や尿検査などの基本的な検査しか含まれていません。大きな病気を発見するためには内視鏡など別の検査をしなければならないのですが、検査費用が通常20万ウォン以上なため、収入がない若者や収入の少ない若者たちは気軽に検査を受けることができないというのが実際の状況です。

家族歴がある場合、より注意が必要

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家族でがんにかかった人がいるという場合には、さらに注意が必要となります。特に女性がんや大腸がんの場合、若い年齢でも発症率が高く、全体の大腸がんの約5%は両親から突然変異や欠陥遺伝子を受け継いで起こる遺伝性がんであるといわれています。こういった人たちは成人になってから大半が大腸がんを発症する可能性があるため、早くから大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。健康に自信がある人も家族歴がある場合には、定期的に検査を受けるべきです。

定期的な健康診断が重要

初期がんは発症部位に関係なく、特に症状が表れない場合が多く、患者が症状を自覚する段階ではすでに病気がだいぶ悪化している場合が多いため治療が容易ではありません。そのため国家がん検診をしっかり受けることが重要となりますが、若ければ若いほど健康診断の重要性を見落としている場合が多いため、警戒心を持つべき時期といえるでしょう。最低限、国家がん検診と健康診断を先延ばしにせず徹底的に受けるのならば、ほとんどの主要がんを早期に発見することができると専門家は述べています。

一次予防がなによりも最優先

基本的に免疫力が低下するとがん発症率が高まります。もちろん、健康的な生活習慣を実践したからといってがんにならないという保証はありませんが、遺伝や環境、抗生物質や栄養剤など自分でコントロールしにくい要因が多いため、一次的に気をつけなければなりません。海の汚染により魚や水産物に含まれている重金属、農産物に残っている除草剤や農薬、加工食品に含まれている食品保存剤や添加物などが主な要因であり、がんに影響を与える生活習慣を改善することでがん発症率を少しでも減らすことができるといわれています。

一時的に症状が治まったからといって油断は禁物

痛みを感じ病院を訪れた際に、薬を服用後再び来院するように医師に勧められたにもかかわらず、しばらく症状が治まったからと再び病院に行かなかった場合どうなるでしょうか?また、このようなことを繰り返しては複数の病院に通った場合、相互間のコミュニケーションが取れなくなることがあります。複数よりは一箇所に何度も通った方が良く、医師の処方薬を飲みきった場合、一時的に症状が治まったとしても勝手に薬の服用を止めたり、病院に行かないなどということは避けるべきです。

ストレス管理の重要性

がんの発症原因の中で最も大きな割合を占めているのがストレスです。がん診断患者の年齢が若くなっていってるのは、この2つの要素が決定的に作用したものだと推定できるでしょう。ますます社会が複雑化する中で生き残るために身体は疲れ果て、精神的にも辛く、いつ病気になってもおかしくないような状態になり、さらに食生活にも問題が多いため、体が耐えられなくなる場合が多々あるのです。

治療次期を逃がしてはならない

最も大きな問題の一つは、治療時期を逃すことです。就職や結婚などにより先延ばしにしたり、若いからといって治療を先延ばしにする人が多いようですが、脳腫瘍、脊髄がんや肉腫のような場合は筋肉や神経、骨格系に後遺症を引き起こす可能性があるため社会復帰が困難になってしまう場合が多く、先進医療が必ず優先されるべきです。症状が表れた場合には、早期に病院を受診することが最も重要といえるでしょう。

文チョン・ジョンヨン press@daily.co.kr
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