① イタリアのゴンドラ転覆事故
イタリアの水上都市ヴェネツィアは世界的な観光地である。
ヴェネツィアでは、水上タクシーであるゴンドラに乗って運河沿いの風景を楽しむことができる。
ロマンチックな建物の間を流れる運河の風景はとてもエキゾチックなものだ。
イタリアのヴェネツィアでのゴンドラ体験は、世界中の人々から人気を得ている代表的な旅行コースとなっている。
しかし最近、中国人観光客たちがヴェネツィアの運河に落ちるという事故が発生した。
去る2日の午後、ヴェネツィアのリオ・デ・ラ・ヴェローナにある低い橋の下を通過していたゴンドラが転覆したのだ。
船頭は乗客に動くと危険なのため、じっとしているようにと注意をしたという。
しかし中国人観光客は船頭の言うことを聞かず、ヴェネツィアの風景を鑑賞しながら写真を撮るために動き始めたのだ。
船頭は席にちゃんと座るよう呼びかけたが、中国人たちが言うことを聞かなかったという。
写真を撮ろうとした中国人たちにより片方に体重がかかり、ゴンドラはバランスを崩しては転覆してしまったのだ。
ゴンドラが転覆し、観光客6人と船頭が水に落ちてしまったという。
ヴェネツィアの運河は水深が浅く、幸い命に別状はなかった。
ゴンドラが転覆すると中国人たちは船頭をつかみ、助けを求め叫んだという。
結局、彼らは船頭と市民によって無事救助された。
この事故は通りすがりの市民によって撮影され、その動画はSNSで大きな話題となった。
イタリアの現地メディアもゴンドラ転覆事故について報道し、全員が中国人観光客だと報じた。
ゴンドラは細くて狭いヴェネツィアの運河の特性に合わせて製作されている。
縦に長く、幅が狭いため、立ち上がったり動いたりしてはならないのだ。
② タイでも迷惑行為
中国人観光客の迷惑行為はタイでも起きた。
昨年6月、タイのプーケット島近くに位置しているラチャ島でスキューバダイビングを楽しんでいる最中に、ある中国人観光客たちがサンゴ礁を踏んだりヒトデに触れたりしたのだ。
ラチャ島はタイでも海が綺麗なことで有名な場所であり、天然自然が豊かな場所だという。
タイでは自然保護のため、タイの海洋保護法に基づきサンゴ礁を踏んだりヒトデに触れた場合、懲役2年と罰金約740万ウォンに処せられる。
中国人観光客はこれを無視し、ヒトデを手に取っては記念撮影を始めのだ。
このような行動はタイのある環境団体の告発により明らかになった。
現地では中国人観光客の行動に対する怒りと共に、旅行会社の対応を指摘する声も高まった。
タイの環境大臣は「2人の観光客は警察に自首し犯行を認めており、残りの1人は逃亡中である」と明らかにした。
また「行方不明の1人の観光客を追跡するため、地方観光警察と海洋事務所および関連旅行会社の関係者が協力中だ」と付け加えた。
また、中国人観光客を引率した現地の旅行会社は「今回のツアーが弊社で行なわれる初めてのツアーだった。このようなことが起きたことを非常に残念に思う。教訓を得ることができた」と述べたという。
さらに「中国人観光客の中には、海洋生物がかわいいと言って写真を撮りたがる人もいる」といい、「海洋生物に関する中国人観光客の認識を見直すために努力していきたい」と話した。
③中国人観光客による仕返し旅行
中国人観光客はパンデミック以降、仕返し旅行に乗り出た。
世界中を旅行する多くの中国人が、その現地で問題となるような行動を起こし話題を集めている。
中国国内でもこのような迷惑行為は後を絶たないようだ。
去年のゴールデンウィークに、ある河南省の観光地で運行しているケーブルカーで一部の観光客により喧嘩が勃発した。
大型ケーブルカーの中が人でいっぱいになっているにも関わらず、気にせず殴り合いをしては喧嘩をし続けていたという。
仲裁に乗り出た案内係員にまで暴行を与え、あっという間に集団乱闘劇が繰り広げられた。
喧嘩をしている人たちによりケーブルカーは空中で大きく揺れ始め、乗車していた観光客たちは悲鳴を上げながら恐怖に怯えていたという。
中国人の喧嘩はこれが終わりではない。
ゴールデンウィーク中、安徽省から合肥に向かう機内でも喧嘩が起こったのだ。
一人の乗客が後部座席の乗客に了解を求めず、背もたれを倒したということから喧嘩が始まったという。
後部座席の乗客は背もたれに足を乗せて座席を揺らし始め、やがて彼らは席から立ち上がり、結局喧嘩へと繋がったのだ。
この喧嘩により、時折飛行機が揺れることもあったという。
中国人観光客の迷惑行為は世界各地で見受けられる。
中国国内でも、中国人による迷惑行為について批判の声が上がっているようだ。