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2024年12月23日月曜日
ホームライフスタイル年収8,500万ウォンでも「生活が苦しい」という国

年収8,500万ウォンでも「生活が苦しい」という国

① イギリスのインフレ率が過去最高水準

出典:cnn

イギリスのインフレが過去40年間で最高水準に接近した。
「ロンドンに住めば金持ち」といわれているほど、現在のイギリスの物価は深刻なレベルである。
多くのイギリス人が物価上昇により生計困難を経験しているという。
物価上昇率は急上昇しているが賃金には変化がないという状況の中で、市民の生活はさらに苦しいものとなっている。
それにより各分野の労働者が街でデモを行なっているようだ。

イギリスの消費者物価指数(CPI)は昨年10月に前年同期比11.1%急騰し、41年ぶりの最高値を更新した。
その後下降傾向を見せ続けているが、依然として先進国の中で最も高い水準である。
昨年8月のイギリスの小売物価指数(RPI)も前年比9.1%、高い数値であることが明らかになった。

イギリス中央銀行は急激に上昇する物価を抑えるために、14回にわたって基準金利を年5.25%まで引き上げた。
しかし、物価が安定化するのは2025年以降になると予想されている。

出典:wsws

現在、イギリスの職群別労働者の年収の平均値は約5,000~6,000万ウォン程度だという。
しかしこの年収は、物価上昇の状況を乗り切れず、生計を維持できないほどのレベルだそうだ。
イギリスのマンチェスターに住むある麻酔科医は、週に48時間働きながら年収約8,560万ウォンを稼いでいると明らかにした。
しかし、それでも生活費は不足していると語った。

イギリスのジェレミー・ハント財務大臣は、最低賃金制である「国民生活賃金」を今年10.42ポンド(17,168ウォン)から来年11.44ポンド(18,830ウォン)に引き上げると明らかにした。
イギリスの最低賃金は来年4月から1時間当たり約18,656ウォンと、今年比約1,630ウォン以上上がるという。
生活賃金の適用対象年齢も既存の23歳以上から21歳以上へと拡大すると明らかにした。

イギリスの財務省は、生活賃金の上昇が当制度導入後、物価上昇率を考慮した実質基準で3番目に大きな引き上げ幅だと強調した。

② 年収2,700万ウォンのイギリス人の現実

出典 : pbs

フィナンシャルタイムズ(FT)に、あるイギリス人青年の実情が載り話題を集めた。
多くのイギリス人は爆発的な反応を示し、彼の文章に共感したという。
イギリスのネットユーザーたちは「私の人生を見ているかのような、とても現実的な内容だ」、「物価により本当に生活が苦しい」、「現実そのもの…これは私の話なのではないか」などのコメントを残した。

イギリスのある大学で警備員として働いているある男性は、1時間当たり約1万6,000ウォンを稼いでおり、1日12時間ずつ1ヶ月間16回の交代勤務をしていると述べた。

彼は税引き後の月収が約225万ウォンであり、税引き後の年収は約2,700万ウォン程度だと明らかにした。
男性は「このお金では生活が成り立たないため、不安で眠れない」とも話した。

出典 : theguardian

彼は一日二食をオートミール粥で済ませていると語った。これさえも牛乳の代わりに水を入れるようになったと付け加えた。
毎月電気代8万ウォン、ガス代約5万ウォンが出ると言い、2年間毎月担保ローン約110万ウォンを払わなければならないと話した。さらに、ローン延長時に金利がどれだけ上がるか分からないという言葉を残した。

彼は「誰かが私に『じゃあ、もっと勉強してもっとお金を稼ぐ職業を持てばいいのに』と言うだろう。その通りだ。しかし、私がやっている仕事も誰かはやらなくてはならない仕事なのだ。」と語った。
現在イギリスでは、一生懸命働いても貧困から抜け出せないという意味の「ワーキングプア(Working Poor)」という言葉が広がっている。

③ 庶民を脅かすロンドンの生活物価

出典 : zoopla

イギリス人を脅かしている生活物価は、驚くほど高いものである。
ロンドン中心部基準ワンルームの家賃は約200万ウォンを軽く超えるという。
ロンドンの家賃が高いことから、水の上に住む人々が登場し始めた。
市内の運河に停泊しているボートで生活するのである。住宅の売買価格は約60億ウォンに達しているが、ボートハウスの価格は約4,700万ウォンなのだ。

一食当たりの費用は3万ウォン程度である。
ヘアカットの費用は約6万6,000ウォン、地下鉄で10分の距離を移動すると約5,600ウォンだ。

イギリスの物価が高騰すると、実際に食を飢えるイギリス人も増えたという。
昨年の調査によると、イギリスの成人6人のうち1人がお金を節約するために食事を我慢したことがあると答えたのだ。
このうち、青年層の割合は28%でより高かったことが明らかになった。

イギリスでは10年ぶりに生計型盗難罪が最も多く発生しているという。
盗難の対象となるのはチーズ、肉、お菓子など約8万ウォン以下の製品がほとんどだった。
イギリスコンビニエンスストア協会(ACS)によると、昨年イギリス全域のコンビニエンスストアなど小規模店舗で発生した盗難件数は110万件で、10年ぶりの最高水準を記録したことが分かった。

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