中国の迷信の一つ
「旧正月に髪を切ってはいけない」
が、髪を切って叔母に訴えられた甥
中国の旧正月に髪を切った若者が叔母に「叔父を死なせた」と訴えられた。
中国では、旧正月が旧暦の新年として重要視され、多くの迷信が存在する。その一つが「髪を切らないこと」である。これは中国での「髪」という言葉が「富」という言葉と同じ音と形をしていることに起因する。
最近、中国の旧正月に髪を切ったリュウさん(仮名)の事例が話題になった。
リュウさんは幼い頃に両親が離婚し、その後母親と一緒に暮らしていた。 彼の叔父は父親のようにリュウさんの面倒をよく見てくれた。
叔父は今年の旧正月にリュウさん自宅を訪れ、リュウさんに「髪型がだらしない」と言い、彼はその言葉を聞いてその夜、理髪店を訪ねた。
理髪店で髪を切ったリュウさんは家に帰り、叔父が飲酒運転による事故で亡くなったという知らせを聞き、ショックを受けた。
その後、「髪を切ってはいけない」という迷信を信じる叔母は、リュウさんを見て叫んだ。
叔母は「旧正月になぜ髪を切るのか、意味がわからない。お前が私の夫を殺したんだ」と言い、リュウさんを殺すと脅した。
そして、叔母はリュウさんを故意による殺人罪で訴え、民事損害賠償として100万元(約2000千万円)を要求した。
叔母はある占い師から、「年の最初の月に髪を切ると夫が亡くなる」と聞かされていた。そして夫は夜に飲みに行き、交通事故に遭った。従って、夫の死は間接的な故意による殺人とみなされる」とリュウさんに言い、すぐに彼を裁判所に連れて行った。
裁判所は「その話は迷信であり、散髪は交通事故とは関係ない」とし、訴訟を却下した。