砂糖に比べて低カロリーで健康的な天然甘味料として知られてきた「キシリトール」が、心臓発作や脳卒中のリスクを高めることが新たな研究で明らかになった。
6日(現地時間)、「CNN」によると、クリーブランド・クリニックのスタンリー・ヘイゼン博士の研究チームは「キシリトールやエリスリトールが血小板を凝固しやすくし、凝固した血栓は血管から剥がれて心臓に移動すると心臓発作を引き起こしたり、脳に移動して脳卒中を引き起こしたりする可能性がある」と明かした。
研究チームは、アメリカとヨーロッパで心臓病患者や心臓病の高リスク群に属する成人3300人以上を対象に血液サンプルなどを分析した。
特に、キシリトールをもっとも多く摂取した人の心臓発作、脳卒中、さらに死亡リスクは約2倍になることが研究により明らかになった。
また、昨年にはステビア、ラカンカ、ケトを使った低糖質製品の充填(じゅうてん)剤として使用されるエリスリトールと呼ばれる別の低カロリー甘味料でも、心臓発作や脳卒中などの心血管疾患のリスクが高まる可能性があることを発見し、発表している。
血中エリスリトール値がもっとも高かったとき、心臓発作と脳卒中のリスクは3年以内にほぼ2倍に増加した。