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2025年03月13日木曜日
ホームライフスタイルへそから肩まで食べ物が詰まった…シンガポールの男性がハンバーガー早食い大会後に経験した地獄の5日間

へそから肩まで食べ物が詰まった…シンガポールの男性がハンバーガー早食い大会後に経験した地獄の5日間

シンガポールに住む30歳の男性が、30分で3.2kgのハンバーガーを完食した後、腹痛を訴え救急搬送された。

6日(現地時間)、英デイリーメールは、国際学術誌「Gastroenterology(胃腸病学)」を引用し、シンガポールのA氏が「ハンバーガー早食い大会」で経験した出来事を紹介した。A氏はこの大会で3.2kgものハンバーガーを30分以内に食べ切ったが、8時間後に腹部が異常に膨張し、嘔吐とともに激しい腹痛を訴えて緊急搬送された。

公開された腹部のCT画像には、へその上から肩付近にかけて未消化の食べ物がぎっしり詰まっている様子が映し出されていた。病院での検査の結果、A氏の胃と十二指腸は摂取した食物によって極度に膨張しており、未消化の食べ物が周囲の臓器を圧迫して膵臓が押し潰されるほどのダメージを受けていたことが判明した。また、血液中の白血球数、血清クレアチニン値、血清アミラーゼ値も危険なレベルまで上昇していた。

A氏は入院後、膨張した胃の圧力を下げるために鼻から管を挿入し、胃を洗浄する処置を受けたが、症状は改善しなかった。医療チームは未消化の食物を取り除くための手術を検討したが、幸いにもA氏は体内のガスを排出し始め、その後、胃酸の過剰蓄積や白血球の増加などの症状が改善。最終的に排便に成功し、入院から5日後に退院した。

医療専門家は、「食物をよく噛まずに飲み込むと、胃が膨張しやすく、硬い食べ物の塊が胃の中に溜まって、十二指腸への通過が妨げられる。これにより十二指腸が圧迫され、急性膵炎や急性腎障害を引き起こす可能性がある」と警告している。また、早食い大会に参加することで、腸破裂のリスクだけでなく、腸組織の壊死や食道の損傷、肺炎の危険性もあるという。

さらに、暴飲暴食は慢性的でなくても危険だ。胃は通常の何十倍にも拡張できるが、過剰な摂食によって胃が肥大化すると、小腸などの腹部臓器や横隔膜が圧迫される。この結果、呼吸が苦しくなり、下大静脈などの腹部の血管が圧迫されて血流が滞ることで、小腸や大腸が壊死する危険性もあるという。

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