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2025年04月24日木曜日
ホームライフスタイル腰痛治療に革命!「薬より効く」心理療法とは?米研究が明らかにした意外な効果

腰痛治療に革命!「薬より効く」心理療法とは?米研究が明らかにした意外な効果

引用:ChatGPT*記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:ChatGPT*記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

長年、腰痛に苦しむ人の多くは鎮痛剤に頼りがちだ。中でも慢性的な腰痛は、オピオイド治療が必要となる最も一般的なケースの一つだ。しかし、オピオイドには依存性などのリスクが伴い、十分な効果が得られない場合も少なくない。そんな中、薬よりも高い効果を示す新たなアプローチが注目を集めている。

米国医師会の学術誌『JAMA Network Open』に掲載された研究によると、心理療法である「マインドフルネス基盤療法(MBT)」と「認知行動療法(CBT)」が、慢性腰痛に対して薬と同等の鎮痛効果を示すという。

ペンシルベニア州立大学とウィスコンシン大学マディソン校の研究チームは、3ヶ月以上にわたってオピオイドを服用している慢性腰痛患者770人を対象に、1年間にわたり追跡調査を実施した。参加者の多くは、10点満点中6.1点の中度の痛みや深刻な機能障害、生活の質(QOL)の低下、高用量のオピオイド使用などを報告していた。

研究では、被験者をCBTまたはMBTのいずれかの心理療法グループに分けて治療を行った。CBTは、役に立たない思考パターンや行動をより建設的なものに変えることに焦点を当てる。参加者は痛みに対する否定的な考えを見直し、実践的な対処スキルを学んだ。

一方、MBTは「今この瞬間」に対する気づきと受容を重視する。痛みを消そうとするのではなく、瞑想やボディスキャンといった手法を通じて、痛みとの新たな関係性を築くことを目的としている。

両療法とも、経験豊富な治療士による2時間のグループセッションを8週間にわたって実施し、参加者には自宅での毎日の実践も求められた。

その結果、12ヶ月間の研究期間において両グループとも顕著な改善が見られた。慢性腰痛の症状が軽減されただけでなく、6ヶ月・12ヶ月時点でのオピオイド使用量も減少した。また、身体機能や健康に関するQOLも向上した。

研究チームは「追跡期間を通じて改善効果が維持されたことは、これらの心理的アプローチが持続的な効果を持つ可能性を示唆している」と説明している。

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