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「シニア顧客は旅行商品の価格が高くても、確実な補償があれば満足する」
日本最大のシニア旅行会社であるクラブツーリズムの酒井博代表が韓国経済新聞のインタビューで、「購買力があり、時間的余裕のあるシニア顧客に特化した商品を開発している」と語った。クラブツーリズム(CT)は2013年に近畿日本ツーリスト(KNT)と統合し、KNT-CTとして再出発を果たした。現在、日本の三大旅行会社の一つとして位置づけられている。酒井代表は2020年6月からクラブツーリズムを率いており、同社は年間300万人の顧客を抱えている。
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酒井代表は、「顧客に安心感を与えるため、戦略商品をカテゴリー別に分けている」と述べ、さらに「歴史探訪やハイキングなどテーマ別の商品、75歳以上の顧客、一人旅の旅行者向けの専用商品などが代表例だ」と説明した。加えて、「シニアは質の高い商品であれば、高額でも多様な経験を求めるため、シニア向け旅行商品の収益性は相対的に高い」と強調した。
クラブツーリズムが旅行商品を企画する際に最も重視しているのは「安全」だ。酒井代表は、「クルーズ船や列車、ヘリコプターなどを運行するすべての業者の信用調査を徹底的に行い、慎重に選定している」と述べ、「保険補償も最高水準に設定し、安全面での問題を最小限に抑えるよう努めている」と語った。
例えば、登山ツアーでは初心者に中級・上級コースを選ばせないなど、顧客の安全管理を徹底している。