タイの特装車会社キャリーボーイ社
トヨタのハイラックスチャンプをベースにした
新しいキャンピングカーモデルを発表
ここ数年の間、世界中でキャンピングカーの需要が増えている。そのため、本当に様々な形のキャンピングカーが登場している。この需要に応えるために、キャンピングカーを製造する特装車メーカーも世界中で増加している。
タイにもキャンピングカーを製造する特装車メーカーが存在する。その一つのキャリーボーイ社が最近トヨタ・ハイラックスチャンプを改造したキャンピングカーを公開し話題になっている。どのような仕上がりになっているのか、詳しく見てみよう。
トヨタ・ハイラックスチャンプは
どのような車なのか?
まず初めに、トヨタ・ハイラックスチャンプがどのような車であるかを簡単に見てみよう。ハイラックスはトヨタの中型ピックアップトラックであり、韓国の車の中ではレクストンスポーツと同等である。1968年に初めて発売され長い歴史を持ち、優れた耐久性で知られている。そのため、発展途上国ではこの車が大衆車として多く見られる。
ハイラックスチャンプはハイラックスを基にした多目的車両であり、一般的なピックアップトラックよりも特装・改造に最適化された車両であると言える。2023年初めて発売され、全体的なデザインではハイラックスと異なる。パワートレインは2.0ガソリン、2.7リッターガソリン、2.4ディーゼルが搭載され、変速機は5速マニュアル変速機または6速オートマチック変速機から選択できる。
キャンピングカーに改造された
ハイラックスチャンプ
上述のように、ハイラックスチャンプは特装・改造に特化した車両である。そのため、後部に何も載せていないキャブ付シャーシモデルが別途販売されている。タイのキャリーボーイ社はこの車両のロングホイールベースモデルを活用し、キャンピングカーに改造し公開した。
価格はタイで基本199万7000バーツから始まり、オプションを追加すると最大238万9500バーツまで上がる。日本円で約860万円から始まり1030万円までである。もっと安いモデルを希望する場合はツーリングパッケージがあり、大体100万バーツ(約430万円)から始まる。
キャンピングカーの構造は
こうなっている
車室内に入ると、快適なリビングスペースがあり、普段はソファとテーブルとして利用し、寝る際にはベッドに切り替え可能である。また、運転席の上のスペースにも別途寝るためのスペースが存在し、窓が設置されている。そのほか、天井には長い収納ボックスが設置され、さまざまな物品を収納できるスペースが確保されている。便利な設備としては80リットルの冷蔵庫、キッチン家電、シンク、32インチのテレビ、エアコンなどがあり、外部には電動サイドステップ、電動オーニング、スライドアウトするキッチンオプションがある。
後部にはトイレがあり、100リットルの清水を貯めることができるタンクが存在する。キャンピングカーに電力を供給するバッテリーの容量は基本9600Whであり、オプションで19200Wh、28800Whにアップグレードできる。そして、天井に太陽光発電機を設置して発電することが可能である。