レンダリングによって復活したリンカーン・マーク
1998年までに7世代を経て発売され
26年ぶりに復活したその姿は
セダンの需要が低下するとともに、市場にも変化が訪れた。特にプレミアム自動車ブランドとして知られるリンカーンブランドでさえ、コンチネンタルなど主力セダンを廃止し、コルセア、ノーチラス、エビエーター、ナビゲーターといったSUVのラインアップに集中している。
セダンの地位が低下する中、リンカーンブランドの地位を築いた過去のオールドカーが再び注目を集めている。リンカーンの大型クーペであるマークシリーズもその一つで、1998年まで7世代モデルに渡り存続した後、廃止を迎えたモデルだ。最近、リンカーン・マークシリーズを復活させたレンダリングが公開され、話題を集めている。
リンカーンの最新デザインを参考に
未来的なデザインを適用
海外のバーチャルレンダリングデザイナーが公開したマーク IXは、過去の7世代マークVIIIを継いだ8世代マークのレンダリングである。26年もの年月を経てレンダリングで公開されたため、デザインにも大幅な変化が施されている。前面部は最近フェイスリフトが公開されたエビエーターのデザインを参考にしたと思われるライン状の薄いデイライトが特徴である。
ただし、DRLがグリル上部と下部のレイアウトに沿って水平に長く伸びるように変更され、グリル中央にあるリンカーンのロゴも一緒に点灯する。グリルの左右両側には垂直のヘッドランプが配置された。長方形に広がったグリル内部には垂直の緻密なパターンが配置され、以前廃止された7世代マークのデザインを継承している。
箱型の前面形態で
洗練されたルーフラインが加わる
バンパーはボリューム感を通じて立体感を持って構成され、薄いエアインテークが配置された。グリルにほとんどのデザイン要素を集中させる一方で、バンパーには構成要素を単一化し、クリーンなイメージを演出した。垂直に近づいて落ちる前面部と高さを維持するボンネットのおかげで、箱型に近い形態を作っており、過去のマークシリーズの角ばった車体を連想させる。
側面部はルーフラインをさらに洗練させ、クーペラインを強調した。これとともに隠れたドアノブを適用し、未来的な印象を強調している。ウィンドウベルトラインはさらに高く変更され、そのため側面ガラスの面積が減少し、シュッとした印象に変わった。ただし、リアガラスが三角形の形で配置されている点は、以前のマークと同じである。
未来的な印象のホイールを装備
水平のテールランプを適用した後部
大型クーペにふさわしく側面が長い長さ感を保持しており、サイドスカート付近に配置された水平のクロムガニッシュがそれを強調している。また、フロントとリアの短いオーバーハングがこれと対比を成している。フェンダー付近には円形のラインが刻まれ、未来的な印象の新しいホイールが装着されているのも特徴である。
後部の様子は残念ながら公開されていなかったが、以前廃止された7世代マークには水平のテールランプが装備されている。そのため後部にも未来的な印象を強調する薄いランプラインで構成されていると予想され、制作を行ったデザイナーは以前のリンカーン・タウンカーのレンダリングでも似たような姿を演出したことがある。リンカーン・マークシリーズが復活する可能性は低いものの、新たに公開された姿が消費者の間で好評を得ている。