THK社が公開したLSR-05
パリモーターショーで展示される見込み
実際の量産へとつながる可能性は?
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日本のTHK社が昨年末に発表した次世代電気SUV「LSR-05」。最新技術と先端オプションが多数適用され、未来のモビリティ産業に大きな影響力を与えると予想されている。さらに、この車両が注目された理由の一つは、日本国内で最も有名な自動車「GT-R」をデザインした中村史郎氏がデザインを担当した点にある。
このモデルが量産されるかどうかはまだ未定だが、LSR-05のコンセプトカーが2024年のパリモーターショーで再び公開されるとの情報が出ている。LSR-05の特徴と注目すべき点を見てみよう。
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洗練され未来的な電気SUV
後部のボリューム感が際立つ
4人乗りのクロスオーバーとして設計されたLSR-05は純電気自動車で、3つのモーターで駆動される。2つの125馬力モーターが後輪に、1つのモーターが前輪に動力を伝える。
デザインはコーラのガラス瓶を彷彿とさせ、柔らかさと洗練された印象を与える。特に後部フェンダーのボリューム感が立体感を強調している。ボディはツートーンカラーで仕上げられ、スカーティングとルーフは光沢のあるブラックで統一し、洗練されたポイントを加えている。
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THK社の技術が多数採用され
無線充電技術まで披露
LSR-05の具体的なスペックはまだ公表されていないが、0-100km/h加速は3.5秒で、テスラ「モデルYパフォーマンス」などの高性能電気自動車と競えるとされている。特徴的なのは、THK社のインホイールモーターによる後輪操舵システムが採用され、車両の機動性を向上させている点だ。
また、アクティブサスペンションが装備されて空気力学性能を向上させており、無線充電機能も搭載されている。この技術は非接触式電力供給装置「CLPS」で、地面に埋め込まれた送電機から車両に内蔵された受信機を通じて充電を行う仕組みだ。
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車室内にも適用された最新技術
未来モビリティの精髄を示す
車内には、助手席用ディスプレイや、ダッシュボード全体を覆うタッチスクリーンなど、最先端の技術が採用されている。これにより、まるでメルセデス・ベンツの「ハイパースクリーン」を思わせる未来志向のインテリアが実現している。
THK社の「ステルスシートスライドシステム」により、座席の広さを最大限に活用できるのも大きな魅力だ。これらの技術が量産車に全て適用されるかは未定だが、LSR-05は次世代モビリティの象徴として高く評価されている。