ホンダ 0シリーズのプロトタイプ
アルミニウムを通じて軽量化を図る
全7種の電気自動車を発売する計画
ホンダの未来の電気自動車、0シリーズのプロトタイプが公開された。0シリーズはホンダが「電気自動車の未来をどう作っていくのか」を示す核心モデルであり、アルミ素材を積極的に活用して軽量化を図ったことが特徴だ。
このようなホンダの0シリーズは「Thin(薄く)、Light(軽く)、Wise(賢く)」をスローガンに掲げ、同クラスの電気自動車に比べて約100kgの軽量化を目指している。今回プロトタイプの公開により、ホンダが描く未来の電気自動車への期待がさらに高まっている。
空気力学に有利な形状で
走行距離の強みを最大化する
今回公開されたプロトタイプはCR-Vとアコードを基にしたテストミュールである。まだ初期段階のため、詳細な情報は限られているが、ホンダ側が明らかにしたところによれば、0シリーズはフロントとリアのオーバーハングを短くし、全高を低くすることで空気力学的に優れたデザインを採用する予定である。
スリムな形状により、走行距離を最大化しつつ、バッテリーパックの搭載による室内空間の損失を最小限に抑えることを目指している。さらに軽量化を進めることで、電気自動車でありながら敏捷な走行感覚を実現する計画だ。これを支えるのがホンダの開発した「eアクスル」であり、従来のインバーターより40%小型化された装置が搭載されている。
6%薄くなったバッテリーケース
レベル3の自動運転機能を提供
新しいバッテリーケースは6%薄くなり、軽量化されている。ケースが薄くなったことによる衝撃への耐性も強化されており、安全性が確保されている。0シリーズは車体構造にバッテリーを統合させることで、400Vアーキテクチャを基に80kWhと100kWhの2種類のバッテリー構成を提供する予定である。
80kWhバッテリーを搭載したモデルでは、1回の充電で約483kmを走行でき、100kWhバッテリー搭載モデルでは1.5倍長い距離の走行が可能だと見られている。さらに、0シリーズ全般にわたってレベル3の自動運転機能が搭載され、テスラとの本格的な競争が予想される。
フラッグシップモデルも発売予定
2025年から本格的な生産を開始
ホンダは最近「0テックミーティング(Tech Meeting)2024」において、未来の電気自動車に関するロードマップを発表した。発表によると、0シリーズには計7種の電気自動車が含まれ、その中にはホンダが以前公開したくさび型のコンセプトカー「サルーン」を基にしたフラッグシップモデルもある。7種のうち5種はクロスオーバータイプとなる予定だ。
0シリーズの生産は2025年に開始され、メガキャスティングなどの最先端技術を活用することで生産コストを35%削減することを目指している。これによりホンダは2030年までにアメリカ市場で75万台以上の電気自動車を生産し、販売を進める計画である。ホンダの最新技術を駆使した電気自動車が市場でどのような成功を収めるか、注目が集まっている。