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2025年01月18日土曜日
ホームモビリティー「クランクケースまで侵入」トヨタ86シリーズでエンジン破損相次ぐ、米国オーナーが7.8億円規模の集団提訴

「クランクケースまで侵入」トヨタ86シリーズでエンジン破損相次ぐ、米国オーナーが7.8億円規模の集団提訴

揺らぐトヨタの信頼

欠陥隠しで窮地に

集団提訴の動き相次ぐ

引用:YouTubeチャンネル「Jonny Barajas」

長年築き上げてきたトヨタの信頼に陰りが見え始めている。先日、トヨタは長期にわたる完成検査での不正行為が発覚し、物議を醸した。この事件は不正に関与した他メーカーとともに、「品質」「誠実さ」で知られる日本車のイメージに少なからぬ打撃を与えた。

その後の対応についても消費者から厳しい批判の声が上がっている。トヨタのスポーツカー「GR86」の品質問題が国内外で浮上したためだ。以前、国内では同モデルの最高回転数7,500rpmに満たない6,000rpm超の使用歴を理由に、エンジン保証修理を拒否する事例があった。米国では同車種で多発した重大な欠陥を隠したとして、集団訴訟に発展している。

引用:ルリウェブ
引用:オンラインコミュニティ

走行中に破損するボクサーエンジン

トヨタ、スバル製3車種で多発

海外メディアのザ・ドライブが12日報じた記事によると、米国でトヨタ86とGR86のオーナー、さらに共同開発されたスバルBRZのオーナーらが最近、メーカーを相手取り集団訴訟を提起した。米国でも走行中にこれらの車種のエンジンが破損する不具合が継続的に発生していたにもかかわらず、適切な対策が取られなかったことが理由だ。

米最大の自動車リコール情報サイト、カーコンプレインツ・ドットコムによると、今回の訴訟の原告の一人、ローラ・ヤングさんは2023年4月にエンジン破損を経験した。ヤングさんは2021年10月、2019年式トヨタGT86を中古で購入。故障時の走行距離は6万4千マイル(約10万3,000km)だった。

引用:Instagram@theshophouston
引用:Toyota GR86 Forum

保証期間切れを理由に修理を拒否

その結果、500万ドル規模の訴訟に

しかし、トヨタの保証条件は販売後5年または走行距離6万マイル以内。ヤングさんの車両は保証対象外となり、結局自己負担での修理を強いられた。この事例は、新車ではなく中古車を購入したこと、中古車特有の前オーナーの使用状況や管理状態など不確定要素があるため、トヨタの全面的な責任とは言い切れない。

ただし、今回の集団訴訟には新車購入後に同様の問題を経験したケースも含まれている。2022年トヨタ・GR86を購入したあるオーナーは、サーキット走行中に前触れもなくエンジンが突然破損したと主張している。このオーナーやヤングさんを含む多くのオーナーたちは、エンジン欠陥による賠償を求め、500万ドル(約7億7900万円)以上の損害賠償を要求する訴訟に加わった。

引用:Toyota UAE
引用:BBC

欠陥の存在はすでに把握済み

「トヨタがここまで落ちるとは」

この欠陥の原因はすでに特定されている。エンジン内部でガスケットを使用すべき箇所にRTVシーラントを過剰に塗布したことが問題だった。エンジン内部に漏れ出たシーラントが高温で硬化・分解し、オイルや冷却水の経路に入り込み、最終的にエンジンのクランクケースにまで侵入。これによりオイル圧力と消費量が増加し、最悪の場合エンジン破損に至った。

しかし、トヨタやスバルなど、このエンジンを搭載したメーカーは欠陥を認識しながらも、その事実を隠していたことが明らかになった。欠陥が確認された車種は2013〜2016年型サイオンFRS、2017〜2023年型トヨタ86およびGT86、2013〜2023年型スバルBRZなど。この報道を受け、ネット上では「トヨタは誠実だと思っていたのに、失望感が増すばかりだ」「世界最大の自動車メーカーのレベルがこの程度とは」といった厳しい声が相次いでいる。

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48 コメント

  1. 最初のユーザー、10万キロ以上やサーキット走行などは外すべきだ。シーラントの過剰塗布という事はスバル側だけど、、、、。
    オイル消費が増えるというのは程度がわからんね。通常の交換時期にちゃんとやっているかだ。車検の無い国ではいろいろあるな。

    • 自分でオイル交換すら出来なく、車検の時にディーラー任せがほとんどの日本人と違って、アメリカ人のメンテレベルは全然高いですよ。

      FA20エンジンは他にもバルブスプリングなどの設計ミスレベルの問題を抱えているので、ようやくこういう事態になったか、って感じですね。
      っていうか、日本人ユーザーが泣き寝入りしすぎだったんですよ。

  2. 昔も Kawasaki のポリスバイクでありましたね。

    USA はポリスバイクも乗っている警官がメンテするのが普通だったらしく、Kawasaki が指定するようなメンテが一切されずに乗り続けた結果、故障車が続出して集団訴訟でしたっけ?結局、ちゃんとメンテしてれば問題なかったとかで和解したのかな?

    向こうに出すモデルは、「こういうメンテレベルだと、これくらいでこうなりますよ」みたいな案内も予め必要なんでしょうね。

  3. TOYOTA、スバルともに信頼を損ないますね!
    胡坐をかいていたのかな?
    エンジンはスバル制ということは、インプレッサなど別車種でも同じことが行われていたのか心配だ

  4. こういう一方的な記事をうのみにするのではなく、メーカーの見解も聞いてみないと何とも言えない。両方の意見を聞くことが大切だ。

  5. 通常の使用条件でどうだったのかってデータが無いとなぁ。リミッターにバンバンぶち当てながら走ってたならエンジンの寿命は縮むだろうし。例で出てきてるのは特殊な条件だからね。

  6. 初代シエンタは、走行5万キロを超えたあたりでオイルが減り始める個体が多く存在した。うちの場合は一般家庭の買い物とかの用途で、半年もすれば無くなっていた。
    トヨタは最初は認めなかったが、恐らくクレームが多かったのだろう、あとから保証を延長するかたちで無償修理に対応した。リコールにはしなかった。
    これを経験して以来、トヨタ車は購入しないことにした。

    • エスティマでも同じ症状がありましたね。中国製のエンジンだったという記事がありましたのを思い出します。うちにあるエスティマは平成15年製でエンジンは日本製、ヘッドカバーからオイルがにじむのでパッキンを代えたくらいで20万キロ全く故障はありません。一度ブーツが切れて交換したくらいで金食い虫のベンツ君とは違い優等生です。スバルのフォレスターも持っておりますが4万キロでバルブスプリングが駄目になってエンジンを交換しました。20万円で中古エンジンでした。スバルは雪道では最高なんだけどねえ。

  7. 何この擁護コメント。ユーザーじゃなくても有名な問題じゃん。
    こういう距離乗ったり高負荷掛けないと見えづらい不具合は、メーカーに隠されるとユーザーは手が出せないから悪質。

  8. サーキット走行しない常用ユーザーには考えられない想定外の使われ方。トヨタ好きではないが、これは例外的事案。トヨタの国際的信用が毀損するとは思えない。

  9. 江南タイムズ って韓国の記事でしょ?

    日本語訳がおかしいのか? 車の事を知らないのか
    「高温で硬化・分解し(?)、」
    「オイルや冷却水の経路に入り込み、最終的にエンジンのクランクケースに」(?)

    硬化で分解? 経路にはいり最終的に?
    クランクケースは最初からオイルの漬かってるだろが。 

  10. 今頃こんなことが話題になってるの?
    競技車両界隈では発売当初から知ってて、
    新車買ったら一旦オイルパンを開けるっていうのが定番になってると思うけど。

  11. 元々トヨタはクレーム修理には不誠実だった!
    GX71を新車で購入後1年もたたないうちにショックアブソーバーのオイルが抜けて修理に出したところ
    ディーラー側から「これは無償交換します」との事で代車のMA2に乗って帰った、「4日後には修理が完了するから来てほしい」
    との事で、4日後に仕事を半日休んで交換に行ったが、なんだか前のままのようだったのでサービスマンに「ショックを交換してくれたんですよね」?
    と聞いたら「それがー・・・」との返事で、「前回は交換すると言っていましたが、交換しなくて大丈夫なんですか」?と聞いたら「・・・」
    仕方ないから店長に聞いたら「このドカルボン式のショックが付いている車種の部品はなかなか少ないので、あと2週間をど日数がひつようになります」との返事
    溜息と「はー」??ですよ!あなたの店で買った新車でグレードだってわかってるじゃないですか?部品が間に合わないのなら電話で状況説明すれば良いだけじゃないですか?
    となりました!それ以来トヨタ車は購入していません。今では評判がよくない日産の方がよっぽど対応が良いですよ!

  12. アメリカの保証の事情は知らないけど日本だと5年10万kmのどちらか早い方で保証は切れる。
    基本的には保証で無償修理したければこの間でトラブルは出し尽くしておくべきでこればかりは
    運もある。今は使われ方もエンジンログが残るので常用の回転数が異常に高い車両だとレース走行
    などが疑われて保証の対象外になる可能性がある。
    いずれにしてもトヨタのディーラーも何の裏付けもなく保証修理を断ってはいないはずなので
    今回提訴するユーザー全てが非がないとは思わない。オイル交換の頻度、オイルの品質なんかも
    関係してくる。トヨタ車だけどエンジン製造は太田市のどこかだろうから保証はスバルマター。
    スポーツカーだけどレースでは保証の対象としないのが一般的。こういうのはメーカーとしても突っぱねて
    良いと思う。

    • ん?そんな運任せのトラブルが出る車を売ってるから「トヨタも落ちたね」って話になってるのでは???

  13. ワイのGR86は元気に走っとるぜ
    現在走行距離44000キロ、エンジンも7500までしっかり気持ちよく吹き上がる
    初期ロットだったけど当たりエンジンだったんかな

  14. ボクサーエンジンでサーキット競技走行にはオイルパン内にバッフルプレートを取り付けないといけないようです。
    自分の乗る車の特性をしっかり調べて、適切なメンテナンスと対策をとればすべて解決できる問題ですね。
    例えば、スポーツを楽しむのにサンダルとデニムパンツで出向きますか??

  15. トヨタ車は平均点を間違いなく上回っている車しかないですよ。個人の意見ですが。
    工業製品だから一定の故障は当たり前。メンテも自己流でやっていれば保証対象外なんて
    普通の事。昔に比べ電子制御や制度も上がっているので尚更。
    逆に一般人が乗るのに必要ないレベルまで品質を上げているから、価格が高くて
    買えないのが玉に瑕。

  16. オイルパンの液体パッキンを廃止して、ホンダ車のようにゴムパッキンに変更して対策すれば、少なくとも内側にハミ出て剥がれたりした液体パッキンがストレーナを詰まらせる事が原因になって焼き付きを起こしてブローすることは無くなる

  17. うちの嫁さんのビッツ、ワインレットで5年で塗装剝げました。トヨタは保証なし。そんなもんでしょ。結局全塗装。むかつく対応です。その他の車種も塗装は剥げます。

  18. いつの話だよ…
    ガスケット塗りすぎでオイル詰まってブローしたって話だけど、どの車でも86と同じように詰まってる車種はいくらでもあるよ。これの原因はバッフルプレート付けなかったせいでオイルがちゃんと循環しなかったせいだと思うけどな
    サーキット仕様じゃあるまいし、サーキット走行するなら当たり前の準備を怠ったこいつが悪いよ

  19. オイル交換オイルエレメント交換を定期的に指定品に交換すればシーラントカスでなんでオイルラインが詰まらない
    オイルストレーナーで詰まったとしても一気に詰まる事はまず無いでしょう、オイル圧力が下がればオイルプレッシャーランプが点灯し運転者に知らせ停止を促しますね。
    警告灯にも気が付かないで乗っている運転者の責任は大きい

    ちなみに保証規定外の車両は問題外
    韓国車のように無暗に保証延長するのって車メーカー会社が車に自信が無いからでしょ

  20. 競技車ということもあり、通常以上に酷な使い方をされるはずなので、不具合があれば露呈しやすく、クレームがたくさん来そうですが、その点を考えて設計あるいは販売する必要はありそうですね。
    そういう点での配慮が足りなかったとは言えそうです。
    6万マイルというと、約10万キロですが、エンジンの保証として5年10万キロはどうなんでしょう一般的でしょうか?
    モノが壊れるというよりは、車両としての価値がなくなるのだから、無償修理もしないというスタンスのように取れますけれど。
    つまりはそれ以上乗ったら自己責任だから乗り換えたら?的な発想ですかね。いつまでも保証し続けたらやってられないというのが売り手の言い分でしょう。

    関係ないですが、例えばテスラの場合、EVの電池と車両の保証は4年もしくは8万キロです。ただし10万か20万円かお金を払えば6年12万キロまで延長できます。
    なので実際のところ、某T社の対応はテスラ以下ということにはなりますね。もちろん製造側がリスクを負う分は保険料取られますけれど、中途半端で打ち切りではないということです。
    そんだけたくさん乗りたければお金を払って保証期間を延長すればいいということですよね。そういう制度がT社にあるのかどうか謎ですけれど、おそらくないんでしょうね。

    •  さすがに中古車を買って、競技用にしてるものを、保証追加プランなんて無理だと思うんだけど、記事読んでます?

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