メタプラットフォーム最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏が、自社の人工知能(AI)競争力を高く評価し楽観視している。メタがAIとメタバースを支えるために必要な仮想現実(XR)と拡張現実(AR)技術に巨額の投資を行っている中でのことである。
ザッカーバーグCEOは、現地時間の7月31日、メタの第2四半期の実績発表後に行われたカンファレンスコールで、「メタAIは年末までに世界で最も多く使用されるAIアシスタントになるだろう」と述べた。
彼は「私たちは最新のオープンソースAIモデルを発表した」とし、メタAIの成功を確信していることが伝えられた。メタは先週、新しい大規模言語モデル(LLM)である「Llama3.1」を公開した。メタは自社のLLM「Llama3.1」が「大規模多目的言語理解(MMLU)」においてオープンAIのGPT-4oなどを上回ると主張している。
また、ザッカーバーグCEOは「スマートグラス『レイバン・メタAIグラス』も引き続き良い反応を得ている」と説明した。さらに、「フェイスブック、インスタグラム、メッセンジャー、WhatsAppなどメタのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)アプリも良い成長を見せている」と付け加えた。
実際に、これらのアプリの1日あたりのアクティブユーザー数は32億7000万人を突破した。イーロン・マスク氏のX(旧Twitter)と競合するスレッドの1日あたりのアクティブユーザー数も1億5000万人を超え、まもなく2億人に達する見込みである。
しかし、メタのAI部門の見通しは必ずしも明るいわけではない。
メタのリアリティラボ部門の営業損失は、メタがAI関連のソフトウェアとハードウェアを引き続き構築する中で、損失が拡大している。リアリティラボ部門はザッカーバーグ氏が特に関心を持つ分野である。リアリティラボ部門の営業損失は45億ドル(約6528億円)である。
しかし、メタはAI競争で優位を占めるためさらなる資金の投入を予定である。メタは今年、AIインフラへの投資費用が最大100億ドル(約1兆4507億円)に達することを明らかにした。
同日、メタが市場のコンセンサスを上回る第2四半期の実績を発表したのは、この投資を維持するためである。メタの第2四半期の売上高を含む純利益、1株当たり利益(EPS)もすべてウォール街の予想を上回る好業績であった。
前四半期、メタの売上高は前年同期比22%増の390億7000万ドル(約5兆6664億円)を記録した。4四半期連続で20%を超える売上成長率である。純利益も前年同期比73%急増し、134億7000万ドル(約1兆9535億円)であった。EPSは5.16ドル(約748円)である。
引用=ロイター聯合ニュース